試験対策 試験は、マークシート形式の筆記試験と記述式の実技試験。
独学は可能か?
乙種の例年の合格率は、類別に異なりますが35%~40%ほどであるため、事前知識がない状態では独学での合格は難しいと言えます。
ただし、0%ではありません。 実務経験があり、実際に消防設備の扱いや法令で定められた規定について理解している方は、独学で合格は可能です。
また、未経験の方で、独学に向いているのは、学習期間が長くなってもモチベーションが下がらない方です。時間を十分に確保できるのであれば、難しい内容も自身で参考書を駆使して学習を続けられるので、独学でも合格にたどり着けるでしょう。
時間が限られている方は、学校やe-ラーニングなどの要点がまとめられた良質な教材をひとつ用意し、短期集中の学習をしたほうが良いでしょう。
足切りラインがあるので、苦手科目を放置しない。
筆記試験の各科目には、足切りラインが設定されているので、すべての科目を満遍なく学習する必要があります。
他の科目が満点近い状態でも、1つの科目が足切りラインを満たせない場合は不合格になるので注意しましょう。
特に、基礎的知識の科目などは、5問しかないため、数問のケアレスミスが続くと足切り不合格の危機性が高まります。
各科目とも頻出する問題があるので、そのような得点しやすい問題は必ず得点できるように準備し、試験本番までには、苦手科目がない状態に仕上げておく必要があります。
試験形式に慣れておく。
筆記試験は、四肢択一式のマークシート形式ですが、出題される問題は様々な問われ方をします。
単純な4択の設問でも、誤りを選択するものや、逆に正しいものを選択する問題があり、問題文を最後まで確認しなければ、ケアレスミスに繋がってしまいます。
穴埋め問題では、複数の空欄の中に、適切な語句の組み合わせを選択しなければならず、空欄のすべてを回答できなければ正解になりません。
計算問題では、状況に適した公式や考え方が必要で、実技試験では、写真やイラストを見て消火設備の各部の名称や、使い方を記述しなければいけません。
多様な出題形式に対応できるように、十分慣れておく必要があります。
過去問で傾向を知る。
乙種全般で、科目ごとに頻出する項目が多くあります。
過去問とまったく同じ問題が、本試験で出題されることは期待できませんが、重要な項目は何度も出現します。
問題分の中であったり、選択肢の中であったり、2~3年分の過去問を行えば把握できるかと思います。
つまり過去問を繰り返すことで、重要項目を何度も目にすることになります。
繰り返す内に、知識の定着が進み、結果、安定した得点が取れるようになってきます。
どのような試験でも頻出問題は、得点源することが合格の近道となりますので、過去問を利用しない手はないでしょう。