鉄鋼製品の可能性を広げる要は“熱処理”です。設計から品質管理まで幅広く使えるノウハウを、現場を知る講師が丁寧にお伝えします。業界の最先端に起こった豊富な事例を交えながら、すぐに活かせる実践テクニックを身につけることが可能!
01講座概要
対象レベル |
- 鉄鋼部品や製品の製造現場で、より高精度な品質管理に挑戦したい方
- 熱処理の基礎知識を習得し、開発・設計の段階から“攻めのモノづくり”を実現したい技術者
- 製品トラブル対策や品質向上のノウハウを身につけ、顧客からの信頼をさらに高めたい営業やコンサルティング担当者
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目的・特徴 |
- 設計や品質管理の知識に熱処理の要点を加え、頼りにされる実行力を養いながらトラブルシューティング能力を一気に高めます。
- 確かな理論を武器に製品開発や改良へ貢献し、チームからの信頼を勝ち取ると同時に、営業や技術サポートの場でも先を行く提案力でビジネスチャンスを拡大します。
- 最新技術のトレンドを押さえ、企業の競争力を支える存在として周囲をリードする人材へ成長!
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必要な
予備知識 |
とくに予備知識は不要であるが、鉄鋼材料のJIS記号に関する基礎知識があれば、より理解しやすい。 |
教材内容 |
- 動画講義
- 講義音声MP3
- テキスト(PDF形式)
- メール質問(全5回)
- 修了試験(択一式)
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視聴期限 |
購入日より90日間 |
受講料(税込) |
9,900円 |
02講座プログラム
総講義時間 6時間15分
第1章 鉄鋼材料とは
鉄鋼材料に含有する合金元素
鉄ー炭素(Fe3C)系平衡状態図
鉄鋼材料の連続冷却変態曲線(CCT)
鉄鋼材料の等温変態曲線(TTT)
第2章 熱処理設備
加熱設備の種類
発熱体と温度計測
加熱媒体
冷却剤
第3章 焼なましと焼ならし
焼なまし、焼ならしの種類と主な目的
完全焼なましと焼ならし
球状化焼なまし
低温焼なまし(応力除去、軟化)
第4章 焼入れと焼戻し
焼入れ・焼戻しの適用材料と目的
炭素量と焼入硬さの関係
焼入温度に伴う組織変化
焼入性と質量効果
焼戻しに伴う組織変化
第5章 機械構造用鋼の焼入れ・焼戻し
機械構造用鋼の選定目安
各種機械構造用鋼の機械的性質
焼戻温度と機械的性質の関係
硬さと機械的性質の関係
引張強さと疲労限の関係
第6章 工具鋼の焼入れ・焼戻し
JISによる工具鋼の種類と特性
低合金工具鋼の硬さと機械的性質
冷間金型用ダイス鋼の焼入れ・焼戻し
熱間金型用ダイス鋼の焼入れ・焼戻し
高速度工具鋼の焼入れ・焼戻し
第7章 ステンレス鋼の熱処理
ステンレス鋼の種類と特徴
オーステナイト系ステンレス鋼の熱処理
フェライト系ステンレス鋼の熱処理
マルテンサイト系ステンレス鋼の熱処理
析出硬化系ステンレス鋼の熱処理
第8章 表面熱処理
表面熱処理の種類と特徴
表面焼入れ(主に高周波焼入れ)
浸炭・浸炭窒化焼入れ
窒化・軟窒化処理
その他の表面熱処理
03講師紹介
教材監修者 / 講師
鉄鋼製品の熱処理技術を基礎から応用まで易しく解説していますから、初心者でも非常に分かりやすいと思います。
講師のプロフィール
専門分野 |
鉄鋼材料とその熱処理および表面硬化 |
略歴・業績 |
- 芝浦工業大学 金属工学科卒業(1967年3月)
- 東京都立工業技術センター(現 東京都立産業技術研究センター)(1967年4月~2005年3月)では、主に鉄鋼材料およびその熱処理と表面処理に関する研究、評価試験、技術相談業務に従事、退職後、技術士事務所を設立し現在に至る(2005年4月~)
- 2024年における主な講師業績:東部金属熱処理工業組合(熱処理初級塾、金属熱処理技能検定受験対策講習会)、ポリテクセンター中部・ポリテクセンター広島(能力開発セミナー/金型・工具の熱処理とPVD・CVD技術)、山形県工業技術センター(金型・精密加工技術研究会/工具と金型の熱処理)、日本テクノセンター(セミナー・鉄鋼製品の熱処理硬化技術)、韓日産業技術協力財団(人材養成教育/熱処理・表面硬化技術)
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著書 |
- 最新 熱処理のしくみと技術(ナツメ社/電子書籍)
- 図解 現場に役立つ表面処理(JTEX/通信教育テキスト)
- 機械材料と加工技術(共著/科学図書出版)
- はじめての表面処理技術(共著/技術評論社)
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04講座サンプル・テキストサンプル
技術者スターター講座100では、製造現場の効率化・品質向上に貢献する動画講義を15分野にわたって提供し、エンジニアのスキルアップとキャリアアップを支援します。
各分野の第一人者である講師陣を揃え、最新の技術動向を踏まえつつ、実践的な知識・スキルを5時間程度で体系的に効率よく学べるように設計しました。