勉強対策・テクニック 効率よく勉強することで最短で合格を目指しましょう。
公害総論:第1分冊
環境基本法、特定工場における公害防止組織の整備に関する法律、環境問題全般など主として『知識を中心とした問題』
大気に関する問題に限定されず、水質、騒音などからも出題されます。
大気概論:第2分冊
大気汚染防止法を中心とした、大気汚染防止対策のための法規制、大気汚染の現状、発生機構、生体影響など『知識を中心とした問題』最近の大気汚染の状況(環境基準達成状況など)が出題されます。
大気特論:第3分冊
燃料、燃焼計算、燃焼方法及び装置、排煙脱硫技術、窒素酸化物排出防止技術、測定技術。最も基本となる科目です。
燃焼計算以外は『知識を中心とした(専門的な)問題』で、燃焼計算は完全な計算問題です。燃焼計算は近年難問化しつつあります。
ばいじん・粉じん特論:第3分冊
ばいじんに関する基本事項、集じん装置の原理、構造、特性、一般粉じん、特定粉じんに関する基本事項、粉じんの測定法など。装置名、数式も多く『知識を中心とした(専門的な)問題』。これら以外の応用的な問題も出題されます。
大気有害物質特論
1種又は2種公害防止管理者のための試験科目です。『化学の知識を中心とした問題』が中心で、多くの化学物質が出てきます。
大規模大気特論
1種又は3種公害防止管理者のための試験科目です。前半は多くの数式を使用する内容ですが、計算問題は多くありません。後半は石油、鉄鋼、発電などの大規模大気汚染防止対策事例からの『知識を中心とした問題』です。
注意点 『テキストがあるから楽勝』は禁物です。
『テキストがあるから国家試験なんて楽勝』と思って油断していませんか?もしそう思っていたらすぐにテキストを見てください。その量(ページ数)、内容からみて絶対に楽勝などとは思えないはずです。
第4種大気関係公害防止管理者国家試験合格を目指すのであれば、今すぐ勉強を始めましょう。1日2時間、休日は4~5時間の勉強を受験まで連続して繰り返すことが必要です。
なぜなら知識の定着には「時間」と「繰り返し」が必要だからです。
ただ、闇雲に勉強しても時間を浪費するのみで、決して合格に近づくわけではありません。
適切なアドバイスなしに大気関係公害防止管理者国家試験に合格することは、大学等で専門的な勉強をしてきた人でなければ無理なのです。
ましてや初心者であれば独学で合格することは不可能といえます。
国家試験合格のためには、『本講座』を使用しての勉強が不可欠なのです。
本講座は、テキストを併用して科目ごとに独習できるようになっています。
勉強法を含め、おさえるべきポイントを解説するとともに、覚えるべき箇所を示すなどの的確なアドバイスをしています。このため、重要なポイント、知識の基本となる考え方を知ることができ、暗記量を大幅に削減し学習時間も大幅に短縮できるのです。
第4種大気関係公害防止管理者の資格取得を目指す場合、勉強は以下の順にしてください。
勉強手順
手順① | 公害総論 |
---|---|
手順② | 大気概論 |
手順③ | 大気特論 |
手順④ | ばいじん・粉じん特論 |
全く初心の方にとって、必要と考えられる学習時間は以下のとおりです。
ただし、中学程度の数学、化学、物理の基礎知識はあるものと仮定しています。
学習時間は80時間/月(平日2時間程度、休日4~5時間)としています。
学習に必要な時間は基礎知識の量によって大きく変わります。職場での仕事内容・経験によっても大きく異なりますし、特に備考に記した知識があれば、当然必要な学習時間は短くなっていきます。
公害総論 | 大気概論 | 大気特論 | ばいじん・粉じん特論 |
---|---|---|---|
80時間 | 80時間 | 160時間 | 160時間 |
環境科学 法規(環境基本法) |
環境科学 法規(大気汚染防止法) |
化学 化学工学 環境科学 |
化学 物理 化学工学 |
試験内容 公害防止管理者国家試験と科目合格制度
公害防止管理者等国家試験は年1回(通常10月の第1日曜日)で、大気関係公害防止管理者試験の場合、大気関係公害防止管理者(第1種~第4種)全科目の試験を1日(9:35~17:20)で行います。
試験結果の発表は12月下旬に発表されます。
合格基準は各科目60点以上です。
現在の試験制度になる前は資格に必要な全科目に合格しなければ不合格でした。
この場合、翌年に全科目を再受験する必要がありました。このため合格率は第1種大気関係公害防止管理者でわずか10% 内外、第4種大気関係公害防止管理者でも20%程度でした。
現在は試験制度が改革されており、単純な比較はできませんが、大体20~30%前後の合格率になっています。
試験制度の改革 知って得する科目合格制度と区分合格制度
現在は、試験制度の改革で『科目合格制度』が導入されたため、より資格を取得しやすいようになりました。
科目合格制度とは?
資格取得に必要な科目に合格せず、資格が取得できなかった場合、翌年の受験では、すでに合格している科目の受験が免除され、不合格科目だけ受験すれば良いシステムです。
ただし合格科目の受験が免除されるのは、合格した年度を含めて3年間です(したがって、翌年、翌々年まで免除申請可能)。もちろん、必ず受験免除申請を行わなければなりません。
何度も『まず第4種大気関係公害防止管理者資格取得を目指そう』というのは公害防止管理者国家試験の『区分合格』制度があるからです。
大気関係公害防止管理者試験では第1種、第2種、第3種、第4種の区分でのみ合格を判定します。
第1種と第4種の公害防止管理者試験に願書を提出した2名の受験者が、いずれも公害総論、大気概論、大気特論、ばいじん・粉じん特論に合格し、第1種に願書を出した受験者は、他の科目が不合格であった場合について説明します。
第1種受験者は不合格であり、第4種受験者はもちろん合格です。第1種受験者は第4種に必須の全科目に合格しているのですが第4種大気関係公害防止管理者資格を取得というわけにはなりません。
翌年以降2年以内に残りの2科目を受験し合格しなければなりません(科目合格制度)。つまり、2年以内に残りの2科目に合格しなければ、3年目には再度全6科目を再受験しなければなりません。
ところが第4種大気関係公害防止管理者資格を取得したもう一人の受験者が、次に第1種大気関係公害防止管理者資格の取得を目指した場合、第4種関係の4科目に関しては受験が免除されます。しかも、受検免除期間は合格年を含めて3年間ではなく無期限です。
学習期間が短く受験勉強が不十分な場合であっても、勉強科目を絞り込み科目合格を狙えば、翌年以降の勉強と受験は楽になります。
本講座を使用してしっかりと勉強し、是非『一発合格』してください。