受験前に知っておくべき事 十分な準備、効率的な勉強が求められます。
公害防止管理者等国家試験は『五者択一』式の試験ですが、その出題範囲は化学、物理、生物、化学工学から法規、経済、社会問題などまで極めて広範囲に及びます。
また、大気関係公害防止管理者国家試験の『大気特論』では計算問題が必ず2題出題されています。大気関係公害防止管理者の資格取得(国家試験合格)を目指すなら十分な準備期間が必要です。
この試験に対応するには当たり前のことながら『十分な準備・勉強期間』と『効率の良い勉強』が求められます。
国家試験の試験科目 まず第4種公害防止管理者を目指しましょう。
試験科目 / 試験区分 | 大気関係資格区分 | 出題数 試験時間 |
|||
---|---|---|---|---|---|
第1種 | 第2種 | 第3種 | 第4種 | ||
公害総論 | ○ | ○ | ○ | ○ | 15問・50分 |
大気概論 | ● | ● | ● | ● | 10問・35分 |
大気特論 | ● | ● | ● | ● | 15問・50分 |
ばいじん・粉じん特論 | ● | ● | ● | ● | 15問・50分 |
大気有害物質特論 | ● | ● | - | - | 10問・35分 |
大規模大気特論 | ● | - | ● | - | 10問・35分 |
○ : 全公害防止管理者等の共通科目
オールマイティである第1種大気関係公害防止管理者と最も制限の強い第4種大気関係公害防止管理者では、試験科目はわずか2科目異なるだけです。
できれば第1種大気関係公害防止管理者を目指したいところですが、ちょっと待ってください。
まずは第4種大気関係公害防止管理者国家試験合格を目指しましょう。
第4種大気関係公害防止管理者国家試験でも試験科目数は4科目もあり、合格のためには全科目60点以上でなければなりません。各試験科目の出題内容は表のとおりです。
科目名や出題内容を見て恐れをなした方もいらっしゃるのではないかと考えます。
特に “理系” ではない方に多いのではないでしょうか。
しかし、基礎知識の量によって勉強量や勉強時間に大きな差が出ますが、頑張れば十分合格します。なぜなら、国家試験が出題されるテキストがあるからです。
試験科目 | 試験科目の出題内容 | 問題数 |
---|---|---|
公害総論 | 環境基本法及び環境関連法規の概要 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律概要 環境問題全般 環境管理手法 国際環境協力 |
4 1 9 1 0 |
大気概論 | 大気汚染防止対策のための法規制 大気汚染の現状 大気汚染の発生機構 大気汚染による影響 国又は地方公共団体の防止対策 |
4 3 3 1 0 |
大気特論 | 燃料 燃焼計算 燃焼方法及び装置 排煙脱硫技術 窒素酸化物排出防止技術 測定技術 |
2 2 3 2 2 4 |
ばいじん・粉じん特論 | 処理計画 集じん装置の原理、構造及び特性 集じん装置の維持・管理 一般粉じん発生施設と対策、測定 特定粉じん発生施設と対策、測定 ばいじん・粉じんの測定 |
2 7 1 0 2 3 |
大気有害物質特論 | 有害物質の発生過程 有害物質処理方式 特定物質の事故時の措置 有害物質の測定 |
2 4 1 3 |
大規模大気特論 | 拡散現象一般 拡散濃度の計算法 環境影響評価のための拡散モデル 大気影響濃度予測手法 大規模大気汚染防止対策事例 |
3 2 0 1 4 |