エネルギー管理士の試験について 試験地は10地区で、毎年1回 7月下旬~8月上旬頃に実施されます。
エネルギー管理士の試験
試験日 | 令和5年7月30日(日) |
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願書申し込み | 受験願書:令和5年4月3日(月)~ 6月14日(水) インターネット:令和5年4月25日(火)~ 6月14日(水) |
受験資格 | 誰でも受験可能。※免状の交付には実務経験が必要 |
申込方法 | インターネット申込と受験願書申込 |
試験場所 | 全国10拠点(北海道、宮城、首都圏、愛知、富山、大阪、広島、香川、福岡、沖縄) |
受験料 | 17,000円 |
試験科目 | 必須科目と選択科目 |
試験形式 | マークシート方式 |
合格発表 | 9月下旬 |
試験は、全国の10拠点で、7月下旬~8月上旬に毎年1回実施されています。
試験は、熱分野と電気分野のいずれかの分野を選択して受験が可能なので、自身の得意な分野に絞って学習ができます。
尚、いずれの分野で受験しようとも資格に違いはなく、例えば、熱分野で合格した後に電気分野を受け直す必要はありません。
誰でも受験できる試験ですが、免状の交付は実務経験が必要です。
試験日、試験会場についての詳細は、公益財団法人 日本無線協会のホームページで案内されています。
初心者は熱分野での受験がおすすめ
熱分野と電気分野のどちらの分野で受験するかの判断基準は、受験者によって異なります。
大学や専門学校など学習経験や、取得済みの資格、就業経験などによって、判断するのが一般的です。
ただし、過去の合格率平均を比較すると、熱分野が約30%、電気分野が約25%であるという状況から、事前知識がほとんどない初心者の場合、合格のしやすさという点で、「熱分野」をおすすめします。
試験の申込み方法
試験の申込み方法は、受験願書申込みとインターネット申込みの2つの方法があります。
受験願書申込みの場合
受験願書は、「受験の手引」に同封されている、専用の「払込取扱票」が受験願書を兼ねています。
専用の払込取扱票に必要事項を記入し、受験手数料と共に、ゆうちょ銀行(郵便局)窓口へ提出すると受験申込みは完了です。
受験願書は、省エネルギーセンターのHP上で配布されています。
インターネット申込みの場合
省エネルギーセンターのHPにある申込画面から試験の申込みをします。
申込画面に必要事項を入力し、受験手数料を納付すると受験申込みが完了します。
受験手数料の納付方法は、以下の種類があります。
- 銀行口座振込
- クレジットカード決済
- コンビニ払い
- ペイジー払い
試験申込期間は、4月~6月中旬頃までです。
試験申込みから免状交付までの流れ
- 申込期間の確認
4月~6月中旬まで - 試験申込み
【受験願書申込み】
ゆうちょ銀行(郵便局)にて受験手数料を納付する
【インターネット申込み】
HP上からの申請のあと、受験手数料を納付する - 受験票発送
7月上旬ごろに受験票が発送される - 受験
HBの鉛筆を使用
電卓の持込可能 - 合格発表
9月中旬に合否通知が送付され、HP上で合格者番号を発表 - 免状交付
・試験合格と実務経験の要件を満たした方は、一般財団法人省エネルギーセンター宛てに免状の交付申請書を送付します。
(交付手数料:3,500円(試験合格者)/ 2,250円(旧免状保有者で課目免除による試験合格者))
試験会場について
試験地は以下の10地区があり、各地区で試験会場の数は異なります。
北海道、宮城県、首都圏、愛知県、富山県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県
試験地は、試験申込みの際に選択できますが、試験会場は選択できません。
実際の試験会場は、試験申込みのあとに送付される受験票に記載されています。
HP上でも、地区ごとの試験会場は告知されます。
試験科目と合格基準について
試験は、必須科目が1科目、専門科目が3科目の合計4科目あります。
専門科目は、熱分野と電気分野があり、どちらかの得意分野を選択し受験できます。
合格基準は、4科目の合計で判定されるのではなく、科目ごとに60%以上の得点となります。
必須科目
試験科目 | 配点 | 試験時間 | 合格基準 |
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課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規 | 200点 | 80分 | 60%以上 |
専門科目
試験科目 | 配点 | 試験時間 | 合格基準 |
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課目Ⅱ 熱と流体の流れの基礎 | 200点 | 110分 | 60%以上 |
課目Ⅲ 燃料と燃焼 | 110点 | 80分 | 60%以上 |
課目Ⅳ 熱利用設備及びその管理 | 280点 | 110分 | 60%以上 |
科目免除制度 合格した科目は、次々回まで免除できる。3年計画で合格を狙うことも可能 。
エネルギー管理士の試験には、科目免除制度があります。
科目免除制度を利用すれば、試験が不合格だったとしても、合格基準を満たした科目については、次回の試験からは免除され、残り科目だけに絞って受験が可能になります。
科目免除の有効期限は、試験に受験をした日を含めた3年間となっているので、合格した科目は、次々回の試験まで有効となります。
尚、科目免除制度を利用して受験科目が減少した場合でも、割引はされず、通常の受験手数料を納付する必要があります。
科目免除制度の利用を前提とすれば、年数はかかりますが、最初から科目を絞った学習も可能で、2年や3年の受験計画も検討する方も少なくありません。
国家試験以外で資格取得をする方法 資格を取得するもう一つの方法、 「エネルギー管理研修」
エネルギー管理士の資格を取得する方法は、国家試験による方法以外に、エネルギー管理研修を利用する方法もあります。
エネルギー管理研修とは、受験科目の研修と修了試験がセットになった認定研修です。
6日間の研修を受講し、最終日に行われる修了試験に合格すると、国家試験を受験しなくても合格となります。
この認定研修の修了試験にも、国家試験と同様に科目免除制度がありますが、有効期限は、国家試験と異なり、翌年度限りとなるので注意が必要です。
尚、国家試験で科目免除を受けていても、本研修で免除対象科目にはなりません。
認定研修は誰でも受験できる訳ではなく、一定の知識があることを前提とした研修なので、受講資格は、3年以上の実務経験が必要になります。
エネルギー管理研修の受講資格を満たす方は、認定研修での取得を検討してもよいでしょう。
詳細は、省エネルギーセンターのHPで確認してください。
エネルギー管理研修の概要
研修日程 | 毎年12月頃( 計7日間: 講義6日間 + 修了試験1日間 ) |
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受付期間 | 7月~10月頃 |
研修場所 | 宮城・東京・愛知・大阪・広島・福岡 |
研修受講料 | 70,000円(科目免除時は50,000円) |
修了試験 | 国家試験と同様に4科目 ※記述式 |
科目免除制度 | 合格した科目は翌年まで有効 |
合格率からわかるエネルギー管理士試験の難しさ 合格率は毎年30%前後で推移。数値以上に難易度は高い。
受験データ(いずれも旧資格者を除く)
【円グラフ】ソースコードでご覧ください。上のdata-valueの値を変えてお使いください*小数点は使用不可です。この文は実際の画面では表示されません。
エネルギー管理士検定試験
2022年の合格率
- 過去3年間の平均
- 34.1%
年度 | 総受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
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2022年度 | 7,766 | 2,636 | 33.9% |
2021年度 | 7,684 | 2,454 | 31.9% |
2020年度 | 7,707 | 2,828 | 36.7% |
2019年度 | 9,830 | 3,207 | 32.6% |
2018年度 | 9,962 | 2,797 | 28.1% |
2017年度 | 10,558 | 3,002 | 28.4% |
※熱・電気分野の合算値
エネルギー管理士は、非常に難易度の高い試験です。
合格率は、30%ほどで推移していますが、科目免除制度を利用した合格者も含まれているため、一発合格に絞ると、合格率は下がります。
さらに、3年以上の実務経験が免状の交付条件になっているため、実務経験がある方の受験も少なくありません。
実務経験がなく、事前知識もない初学者の方が一発で合格をする割合は、かなり下がります。
出題範囲の広さに加え、計算問題も多く出題されるため、相応の学習期間が必要になるでしょう。