- 理論を時間をかけて理解する事
- 電力・機械は応用問題。基礎が出来ていれば効率よく学習出来る
- 法規は全てを終えた後に取り掛かる事
- 計算が苦手でも、知識問題・暗記問題で半分近い点数を取る事ができる
電験三種の国家試験は、なんといっても理論が全ての基礎となります。
電力や機械は、基礎をきちんと理解してしまえばその応用分野にすぎません。
したがって、電験三種の国家試験に最も効率的に合格するためには、最初に十分時間をかけて電気理論の本質を理解することです。
そのうえで、全科目を半年から1年以内に一通り学習して幅広い応用力を身に着け、最後に過去問題を学習して総仕上げをするのが効果的です。
あなたに合わせた学習スケジュール
焦りは禁物です。あなたの知識状態に合わせて4・6・12ヶ月のスケジュールで学習を進めましょう。
Aタイプ
完全に電気の知識がない場合(四則演算はできるものとする)
- 電気や物理に苦手意識のある方
- 第二種電気工事士試験に合格されていない方
- 数学に苦手意識のある方
- 初めて受験される方
Bタイプ
第一種・二種電気工事士試験に合格されている方。高校数学や物理が得意だった方。
- 大学 / 専門学校 / 工業高校で電気分野を勉強された方
- 一種電気工事士に合格した方
- 有線電気通信主任技術者に合格した方
- 翌年で電験三種合格の目標意識の高い方
- 物理が好きで得意な方
Cタイプ
専門学校や大学で電気を専門に学習されていた方。
- 大学・専門学校・工業高校 在学中に電験三種試験を意識して勉強し、現在も電験三種試験合格の目標意識の極めて高い方。
- 第一種電気工事士合格翌年で当初から電験三種合格を目指している方
- 一年間かけてじっくり勉強するためには勉強の習慣化が必要不可欠。一日の勉強時間は最低2時間はほしいところ。
- 3か月かけて理論が60%程度の理解度になります。100%は目指さずに次の機械に移りましょう。
- 理論・機械・電力のある程度の学習が終わったら、復習も兼ねて理解が浅い分野を再学習しましょう。
- 過去問題 10年分を最低3回以上反復練習しましょう。
あまり難しい問題は解かないで、比較的簡単な問題を解きながら、自信を深めていく。
- 勉強の習慣化が必要不可欠。一日の勉強時間は最低2時間は確保して下さい。
- 理論を1か月で60%程度の理解度までもっていくこと。そうすれば機械はそこまで苦労せずに学習を進められます。
- 電力・法規は、講座と過去問を併用して学習をすすめて下さい。まず一周すると、どの学習が欠けているのか把握する事ができます。
- 過去問題 10年分を最低3回以上反復練習しましょう。
自力で解ける問題を確実に増やして行きましょう。
- 基礎知識がしっかりある状態からなので試しにいきなり過去問を解いて下さい。いきなり50%ぐらいの正解率であればそのまま 過去問だけの学習で合格を狙える可能性があります。
- 4科目全て過去問を解きながら講座と併用して進めるのが得策です。
- 短期間での暗記が必要になるため、睡眠時間の確保に十分気をつけて下さい。
- 過去問題 7年分を最低3回以上反復練習しましょう。
各科目を勉強しながら過去問題を解いても効果的です。
1.理論の学習ポイント | 4科目の基礎となる部分。しっかりと理解することが合格への鍵
「理論」は4科目すべての基礎となる部分となります。
試験範囲が広く、覚える公式や理論が多いです。
ただし、理論に出てくる公式をすべて丸暗記するのはかなり難しいというのが事実です。
また本番の試験で出題されるものは応用問題がほとんどです。
これに対応するには一歩踏み込んだ理解と効率の良さが大切になってきます。
「理論=公式の暗記」と思っている方が多いのですがここが大きな落とし穴となります。
なんとか暗記に頼って運よく理論を合格しても機械・電力で合格できない方が多いのはこれが理由と思われます。
理解するためには参考書を読み込むような勉強方法は効率が悪いと言わざるを得ません。
最も重要な土台。計算問題と知識問題を何度も反復して覚える。
- 知識問題は「移動中・休憩中などの隙間時間に講座動画」で効率よく
- 計算問題は「自宅にいる時に集中して」問題を解く
- 計算が苦手な方へ「数学」の科目もご用意
SAT電験三種講座では、特に知識問題の割合が高い法規の科目については「聴く勉強」を念頭に置いて講座を作成しています。
「腰を据えて勉強する時間が取れない!」という方でも、状況に応じた最適な勉強方法を提案します。
2.機械の学習ポイント | 四機など、過去問で出題率が高い分野から理解する事。ここで点数を確実に取りましょう。
「機械」は4科目の中で最も出題範囲が広く、理論の応用科目となります。
電気物理以外の物理学など専門知識も含まれるため、最も難しい科目と言われています。
しかし、機械を理解してしまえば「電力」「法規」が非常に楽になります。
勉強する上で抑えておきたいポイントは、「四機」です。
過去の出題では、四機(変圧器・誘導機・直流機・同期機)の分野で出題率50~70%を占めています。
つまり、まずは四機を集中して勉強していくことで点数を確保することができます。
四機の理解・応用を徹底的にやりこむ
機械は範囲が広いため市販参考書も分厚くなりがちです。
過去10年で1 ~ 2問しかでないような問題に労力を割くのが効率が悪いことはわかると思います。
つまり取捨選択が必要となり、それが出来る程の基礎の理解が必要になります。
- イラストやグラフを用いて、イメージとして覚える
- 5年分の過去問題対策もSAT教材一つで勉強できます
- 試験に出やすい傾向のある問題を集中的に勉強する
参考書はすべてを網羅しなくてはいけないので根本的に合格への近道とはなりえないのです。
必要なのは基礎の正しい理解とそれにともなう応用力です。
あとは過去問を参考に、出題率の高い順に勉強していけば、確実に点数を取れるようになります。
3.電力の学習ポイント | 「理論」の基礎を勉強すると合格しやすい。4科目の中で最も合格しやすい科目です。
電力に出てくる機器はイメージしやすく、苦手意識が生まれにくいのも一つの要因です。
しっかり理論を理解していることが前提ですが、出題範囲が狭いためすぐに点数を取れるようになります。
ただし、近年合格率にばらつきがあることからもわかるように年度により難易度に差があります。
油断してあいまいな知識で挑むとまったく歯が立たないこともあるかもしれません。
論説問題の割合の多さからも知らないと解けない類の問題も多いのです。
そのため基礎的なイメージが重要になり、苦手にならないような勉強が必要です。
知識問題が約6割。仕組みや役割を理解することが電力攻略の一歩です
勉強をするときは発電・変電・送電・配電のそれぞれの仕組みや、設備の違いをしっかりと理解しましょう。
問題の出題割合は、計算問題が約4割、論説問題が約6割となります。
国家的なエネルギー政策によっても出題が左右されることが多く、自然エネルギーに関する問題が良く出る傾向がありますので、しっかりとイメージできるようにしておくと良いです。
- 「覚える」のではなく、仕組み・役割を理解する
- まずは講義動画を見るだけで、全体が理解できるように作られています。
- 理論と機械を理解した上で進めると効率が良い
4.法規の学習ポイント | 暗記力が鍵となる科目。大切なポイントを効率よく暗記していきましょう。
法規は最も暗記に頼る割合が高い科目ですが、これも嫌々暗記していては辛いだけです。
法律というのは、その文言が作られるに至った理由が必ずあります。
何故そのような条項が作られたのかを考えながら勉強するようにしてください。
また、計算問題も理論さえ分かっていれば計算式自体は小学生でもできる計算式であることすらあります。
法律の文言は知らないと分かりませんが、人間というのは何回か読んだことがあれば、何となくでも覚えているものです。
過去問に目を通し、出題された条文をインターネットで検索し、どのように規定されているかを読んで答えを求める。
この勉強法で大丈夫です。やればやるだけ点数がとれる科目です。
法規は暗記が多い。何度もテストを繰り返して理解度を確認しましょう。
法規は暗記に頼らざるを得ない面があります。
しかし、法規をやみくもにただただ暗記しても効率が悪いです。 ポイントは「その法規がなぜ必要なのか」「どういった点が問われるのか」と言うような根底にある部分を理解する事が法規勉強の近道になります。
- 「ただの暗記ではなく「なぜそうなのか」に重点を置くことで理解力UP。
- 確認問題機能を使って、理解度を確かめながら学習を進める