建築物環境衛生管理技術者とは 建築物環境衛生管理技術者とはビルの総合的な管理を行う職業!
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)とは、設備管理・衛生管理を含めたビルの総合的な管理を担う仕事です。
面積3000平方メートル以上のオフィスビルや商業施設、ホテル、旅館、百貨店などの大きな建物、または延べ面積8000平方メートル以上の学校では、ビル管理士を選任する義務があります。
仕事内容について ビル管理士の仕事内容は大きく分けて3つ!
ビル管理士は、難易度の高い資格であるため、ほとんどの会社で資格手当を給付しています。年間数十万円単位で給料が変化する場合にもあるので、取得するメリットは高いと言えるでしょう
ビル管理士の主な仕事内容は以下の通りとなります。
01
電気・空調などの設備管理
ビルや商業施設の設備点検を行い、異常や故障の有無を確認し、場合によっては業者に連絡をします。
02
廃棄物処理などの衛生管理
業者と連携を取り、施設の衛生管理を整備することも業務となっています。
03
害虫・害獣の駆除
施設内の衛生管理の一環で、直接実行しませんが、害虫・害獣の駆除も業務となっています。
企業によって、仕事内容が大きく変化することはあれど、点検・管理業務の中心的存在として活躍することは変わりません。
受験方式 ビル管理士の受験方式
ビル管理士の試験方式は7科目の五肢択一のマークシート方式となっています。
ビル管理士の試験科目は以下の通りとなっています。
- ・建築物衛生行政概論
- ・建築物の構造概論
- ・建築物の環境衛生
- ・空気環境の調整
- ・給水および排水の管理
- ・清掃
- ・ねずみ、昆虫等の防除
ビル管理士の受験資格
ビル管理士の試験を受験するうえで必要な受験資格として、実務経験が必要です。
必要な実務経験は以下の通りです。
- ア)興行場(映画館、劇場等)、百貨店、集会場(公民館、結構式場、市民ホール等)、図書館、博物館、美術館、遊技場(ボーリング場等)
- イ)店舗、事務所
- ウ)学校(研修所を含む。)
- エ)旅館、ホテル
- オ)その他、アからエまでの用途に類する用途
以上の用途に供される建築物の当該用途部分において環境衛生上の維持管理に関する実務に業として2年以上従事することが必要です
※建築物における環境衛生上の維持管理に関する実務は、以下の業務となります。
- ・空気調和設備管理
- ・給水、給湯設備管理
- ・排水設備管理
- ・ボイラ設備管理
- ・電気設備管理
- ・清掃及び廃棄物処理
- ・ねずみ、昆虫等の防除
※実務経験は申し込みの時点において2年以上であることが必要です。
合格率 ビル管理士の合格率
ビル管理士の合格率は、例年10~20%を推移しており、難易度が高い試験といえます。
合格基準は、各科目の正答率が40%以上で、全体の正答率が65%以上となっているので、幅広く学習することが必要です。
ビル管理士合格率平均データ
【円グラフ】ソースコードでご覧ください。上のdata-valueの値を変えてお使いください*小数点は使用不可です。この文は実際の画面では表示されません。
ビル管理士の
過去5年の合格率
年度 | 総受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024年度 | 7,593 | 1,759 | 23.2% |
2023年度 | 8,232 | 1,819 | 22.1% |
2022年度 | 9,413 | 1,681 | 17.9% |
2021年度 | 9,651 | 1,707 | 17.7% |
2020年度 | 9,924 | 1,933 | 19.5% |
将来性 一定規模の建築物では、専任しなければいけない!
ビル管理士は国家資格であることに加えて、大型施設の中には選任する義務があると法律で定められているものもあります。
そのため、ビル管理士を保有している人材へのニーズは常に非常に高い状況です。
ビル管理士の平均年収の相場は、400~500万円となっています。ビル管理の給与形態は、基本給に手当を上乗せするケースが多く、夜勤や当直があるとその手当で給料が高くなります。
実務経験を重視する企業が大半のため、実務経験があれば日本国内に求人があり、転職に困ることはないでしょう。