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アイデア発想法「TRIZ」とは?基本原理を解説

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皆さんは、アイデアを生み出すのに行き詰まった経験はありませんか?

そんな時に頼りになるのが「TRIZ」という発想法です。TRIZは、問題解決を科学的かつ体系的に進める方法論で、もともとロシアの技術者が開発したものです。

ここでは、TRIZの基本原理をわかりやすく解説しています。

アイデア発想法「TRIZ」は何故必要なのか

「現有の商品に問題があるので、その対策をしたい」、「現有の商品やライバルの商品を凌駕する商品を開発したい」あるいは「そのための技術を開発したい」が、どこから手をつけたものか、どうやったら良いか分からず困っている場合が多くみられます。

自分たちの知識や経験に頼ってブレーンストーミングや試行錯誤の繰り返しでアイデアを出そうとしても、自分たちの経験知識の中からしか生まれないためになかなか革新的なアイデアにたどりつけません。

またヒラメキに頼って精神論で頑張っても時間をいたずらに浪費してしまうだけで、解決までに多くの時間と人手と費用を要してしまい、必ずしも最適の成果を手に出来るとは限りません。

その結果、ライバルに遅れをとったり、開発の遅れから利益を逃すばかりか最悪のケースでは市場からの撤退を余儀なくされてしまいます。  

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このことを避けるには、「科学的な創造的思考方法」を用いてアイデアを生み出すようにすることが一番です。それがアイデア発想法「TRIZ」です。

アイデア発想法「TRIZ」の構成と考え方

そもそもTRIZとは

TRIZとはとは、旧ソ連の海軍の特許担当者G.Altshuller(アルトシューラ)が多くの特許を調べていて、優れた発明には一定の法則のあることを見いだし、課題を解決するための方法として1946年に理論体型の基本を作ったものです。

当初数十万件の(その後弟子達によって250万件以上とも言われる)有用な特許を分析し、技術問題に関わる革新的な解決の殆どは過去の発明事例からの類比的発想で導くことが可能であるということを見い出した。

TRIZとは次のロシア語の頭文字ТРИЗを対応する英語のアルファベットTRIZに置き換えた造語です。

TRIZの考え方

TRIZの基本的な考え方は、固有の問題(自分の問題)を抽象化したモデルに置き換え(一般化)、用意されたモデル解(一般解)に当てはめて解決策を出す、というものです。

例えば二次方程式の解き方と同じで自分の問題に対し試行錯誤で解を探すというやりかたはとりません。

TRIZの各論

TRIZは以下に述べるような多くの方法の集合体です。自分が直面する問題や課題にこれらの方法を適用して解を得ます。

試行錯誤の繰り返しと比べると通常数分の一の時間で解決出来、しかも最高の結果を手にできます。

技術的矛盾と40の発明原理

何かを改善しようとすると別のところで支障をきたすという、いわゆるモグラ叩き的な状況に陥ってしまうケースがよく見られます。これが技術的矛盾で、あちらを立てればこちらが立たない状況となってしまい適度なところで妥協してしまうことがよく見られます。

このような場合に、トレードオフなしに解決する方法(40の発明原理)が用意されています。改善しようとする39個のパラメータとその時に悪化してしまう39個のパラメータとを組み合わせた時にどのような発明原理を用いたらよいかを与えてくれるのが「コントラディクションテーブル」です。むやみに試行錯誤することなく発明原理の観点で解決策が得られます。

物理的矛盾と分離の法則

上記の技術的矛盾のうち改善したいパラメータと悪化してしまうパラメータが同じパラメータである場合を言い、この解決には「分離の法則」を用います。

物質-場分析と76の標準解

扱おうとする対象をシステムとして捉え、構成しているものとそれらの間にどのような力が働いているかを考え、この力の過不足や、構成因子自体についても不要なものが含まれていないかor不足していないかを見ます。

この解決のために76の標準解が用意されています。

技術進化の法則と進化のパターン

技術はランダムに改善されるのではなく生物学や社会学的システムと同じように特定のパターンに従って「進化」していると考えます。

進化のパターンに則って現在の問題を含んだ状況から、より進化した形に移行させることで解決することができます。

Effectsと機能の逆引き辞書

自分の問題に対してどのような科学的な原理・法則・現象を利用できるか、機能の逆引き辞書を利用します。

IFRとSLPの活用

本当に望むことや、有るべき理想の状況がIFR(Ideal Final Results=最終理想解)です。妥協ではなくIFRを目指すべきなのは分かっているが、簡単にはたどり着けないのは当然です。

そこでSLP(Smart Little People=魔法のこびと)という架空のスーパーマンを利用します。SLPは原子レベルの大きさで、不可能なことは全くないもので、しかもあなたの望むことは何だってかなえてくれます。

このSLPを問題を起こしている所へ行かせて解決させれば、たちどころに解決出来ます。

TRIZの全体像

今までの各論をまとめたものが、上図の「TRIZの全体像」です。自分の問題や課題を当てはめて解を手にすることができます。

TRIZについてもっと詳しく学ぶには

ここまでTRIZについて解説してきましたが、より詳しくTRIZについて学ぶためにはSATの技術者スターター講座100のアイデア発想法「TRIZ」の受講がオススメです。

この講座では専ら技術的な事を対象に説明していますが、技術的ではないこと(例えばソフトの開発や組織の編成など)にも、これらの考え方を利用して同じように適用されています。

SAT社のWeb講座のメリットは、以下のとおりです。
  • 24時間365日、いつでもオンラインで受講が可能
  • 自分の問題を適用してみることで解を実感できる
  • よく分からない場合には問い合わせして指導を受けることが可能

技術者スターター講座100はすべてオンラインの講習となっています。そのため、時間帯や曜日に限らずインターネットが接続できる環境があればPCやスマートフォン、タブレット端末よりいつでも受講が可能です。

また、もし講座でわからないところがある場合には、5回まで講師へと直接質問ができるサービスもあります。

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講座を通じてTRIZを学び、問題解決のアプローチを習得してさまざまな問題解決につながる力を身につけましょう。

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