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O.Kと申します。
私がこれまで歩んできたキャリアは、工学の専門知識を基盤にしつつも、安全衛生や環境分野へと広がりを見せてきました。
ここでは、大学での学びから長年の企業勤務、そして現在のコンサルタント業務に至るまで、私が経験したことや学んだ教訓について紹介していきます。
経歴と自己紹介
はじめに、これまでの経歴を含めて自己紹介をさせていただきます。
学生時代とキャリアの始まり
私は大学および大学院で工学部・有機合成化学を専攻しました。当時の学友の多くが化学系企業へと進む中、私は思いがけない縁で化学とは直接関係のない電子機器製造やガスタービン発電機の修理業に携わる道を選びました。会社勤務は合計で36年間にわたりました。
最初に就職したのは100%外資系のコンピューター製造会社で、生産技術・分析技術・安全衛生の3つの部署を経験し、22年間勤務しました。その後、M&Aを経て同じ勤務地で100%日本企業系のハードディスク開発・製造会社に移り、安全衛生担当として6年間働きました。
海外での経験と学び
これらの28年間の中で、台湾、中国、韓国、タイ、シンガポールといった海外事業所への支援も行いました。
初めての海外出張は、入社2年目の生産技術担当者として台湾に赴いたことがきっかけでした。この経験は製造における品質確保の難しさや量産体制構築のプロセスを学ぶ大きな糧となりました。その後、中国や韓国で外注先の生産・品質管理に短期赴任する機会も得ました。
所属が化学分析室に移った後は、不良品の分析や解析、特にコンタミネーションの解析や追跡を担当しました。また、タイの事業所では化学分析室を新設し、現地スタッフの指導を行いました。この分析室は現地のハードディスク製造において重要な役割を果たしました。
安全衛生と衛生工学への転向
その後、安全衛生担当として化学物質の取り扱いやSDS、局所排気装置、暴露評価などについてタイ、中国、シンガポールの現地スタッフへの指導を行いました。これらの経験を通じて、英語力もビジネスレベルまで向上しました。
生産技術や分析技術での経験は、作業環境測定や環境測定の理解を容易にし、安全衛生分野での活動にも役立ちました。こうした経験を活かし、労働衛生コンタクト(衛生工学)の資格を取得しました。
第二のキャリアとコンサルタント業
会社の早期退職制度により、外資(51%)と日本企業(49%)の合弁会社であるガスタービン修理業に転職しました。ここでは8年間、環境安全衛生を担当しました。
この期間中、事業所規模が70名程度の中で、安全衛生だけでなく、環境許認可変更や産業廃棄物管理なども担いました。また、地方自治体や海外法令への対応も行い、多様な経験を積みました。
定年退職後は、安全衛生講習会の講師として活動を始めました。その後、安全衛生コンサルタントとして、多くの事業所活動を支援しています。特に、外資系の日本法人における環境安全衛生のコンプライアンス調査を通じて、外資系企業のコンプライアンス意識の高さを実感しました。
労働安全衛生の普及活動
現在行っている安全衛生コンサルタントとしての活動では、労働災害の改善支援を特に重視しています。
講演活動を通じて、労働災害の可能性が職場にどれほど身近に存在するかを伝え、リスクアセスメントの進め方や改善事例を共有しています。
講演内容「労働安全衛生のお話」では以下の5つのステージで構成されています。
安全衛生の定義と目的の説明
労働災害がどのように起こるのか、実際の事故例を再現ビデオで視聴
日本の労働災害の実態を統計から解説
身近にできる改善事例の紹介
リスクアセスメントの方法と進め方
現在とこれから
2023年には化学物質管理専門家および作業環境管理専門家として登録を行い、化学物質管理に関する講習やコンサルティングも行っています。
これからもこれまでの経験を活かし、安全で健康的な職場環境づくりに貢献していきたいと考えています。ぜひともSAT PROよりお問い合わせください。