皆さんこんにちは。SAT PROで講師を務めさせていただくS.Oと申します。
はじめに、私の自己紹介をさせていただきます。
S.O氏はSAT PROの登録専門家であり、企業研修やセミナー講師としてご活躍されています。
S.O氏のプロフィールを詳しく知りたい方はこちらからアクセスください。
プロフィール
まずは経歴や取得している資格についてご紹介いたします。
経歴について
1976年:秋田県生まれ
1995年:秋田県の普通高校を卒業
1997年:専門学校を卒業後、アルバイト先だった寿司屋に板前として就職
2000年:現在の会社に入社
高校卒業後、5年ほど仙台市に住んでいましたが、ほぼ秋田県育ちです。元々は板前をしていました。
現在勤めている建設コンサルタント会社は、秋田県の県南部にあります。私は主に自然環境に関する調査に携わっています。
上記のとおり、今の会社には中途で入社しました。周りの仲間に迷惑をかけないよう、一生懸命に勉強して以下の資格を取得しました。
取得資格について
2012年3月:RCCM(建設環境)
2014年12月:技術士補(環境部門)
2015年3月:技術士(環境部門 自然環境科目)
2017年3月:一級ビオトープ施工管理士
2017年4月:環境アセスメント士(自然環境部門)
2018年4月:環境カウンセラー(事業者部門)
2020年2月:一級ビオトープ計画管理士
2021年3月:自然再生士
2021年5月:技術士(建設部門、建設環境科目)
SATでは、SAT PRO以外にも技術士の環境部門で講師をさせていただいています。ご興味があれば、SATの技術士講座ページをごらんください。元板前でも理解できる内容で指導にあたらせていただきます。
私の仕事内容
前述したとおり、主に自然環境調査を担当しています。
国土交通省などの官公庁から業務委託を受けて、主に東北で環境調査をおこなっています。私は管理技術者として、業務全般を管理しています。
私の会社は小さなコンサルタントなので、業務計画から現地調査、報告書作成までのすべてを自社で実施しています。
2000年に現在の会社に入社して以来、河川や里山、奥山などで自然環境調査を実施してきました。山間部でテント泊しながら調査を実施することもあります。
このようななか、天候が急変したり、危険な動物に遭遇したりと様々な経験をしてきました。幸い、大きなケガや事故を経験したことはありません。
自然環境調査の注意点
ここで、自然環境調査を必要とされる企業様、そうでない企業様のいずれでもお考えいただきたい、自然環境調査をするうえでの注意点や前提をお伝えします。
天候の変化への備え
山間部は天候が変わりやすく、急激な雨や雷雨に見舞われることも珍しくありません。そのため、常に天候の変化に注意し、雨具や防寒具など、状況に応じた装備を準備することが重要です。また、雷雨の場合は、安全な場所へ避難するなど、適切な判断が必要です。
野生動物や自然災害への対策
山間部には、クマ、イノシシ、サルなど、様々な野生動物が生息しています。遭遇を避けるために、鈴やラジオなどを携帯し、常に周囲に注意を払うことが重要です。
また、食べ物やゴミは適切に管理し、動物を刺激しないように心がけてきました。それでも野生動物との遭遇は100%避けられません。参考までに筆者が今までに体験したことを紹介します。
筆者の体験談① -野生動物に急襲される
山間部のダム建設予定地で、キツネに急襲された経験があります。幸い、ケガを負うことはありませんでした。
何故、野生動物が人を襲ったのでしょうか。これは、事業関係者がキツネを餌付けしていたためでした。人に近づくとエサがもらえることを学んだキツネは、エサを与えない私に対して攻撃したものと思われます。
筆者の体験談② -濁流にまきこまれる
7月に渓流部の調査を実施していたときです。急に川の水位が低くなってきました。
私は仲間とともに尾根にあがり様子をみていましたが、1時間後、急激に水位が上昇し濁流となりました。
おそらく、上流部でスノーブリッジ(雪の塊)が崩壊し、一時的なダムができたのでしょう。その後雪のダムが決壊したので、一気に水が流下したものと思われます。
SAT PROでお話しすること
私の強みは、現地調査の経験が豊富であることだと思っています。
この経験を活かし、現場に即した安全管理の仕方などについてお話しさせていただきます。また、現場で保全すべき環境についてもお伝えできればいいと思っています。国土交通省などインフラ整備に関わる業務も多く経験していることから、工事の視点に立ったお話しもできると思います。
- 自然環境調査:調査を実施するにあたり、装備品や留意事項などについて。現地(山間部など)で宿泊をともなう場合の留意点や工夫について。
- 危険動物:動植物種ごとに、その生態や対応策について。
- 環境に配慮したインフラ整備:工事の施工にあたり、留意すべき環境への配慮事項や正しい環境美化活動について。
危険動物への予防策や遭遇した場合の対処に加え、環境保全の観点でもお話しさせていただくことで、皆様の安全を確保しつつ、持続できる社会づくりに貢献できるものと考えています。よろしくお願いします。