環境保護が重要視される現在、工場の排水や排煙が空気や水を汚していないか定期的に検査する環境系の技術者の需要が高まっています。
スキルアップや年収アップを目的に環境系の技術者になりたいと考えている方もいるでしょう。ここでは、環境系の技術者になる方法や取得が必要な資格、資格取得の方法を紹介します。
専門家・セミナー紹介のSAT PROでは、本記事に関連する企業様向け研修 「キャリア・モチベーションアップに役立つ『環境系国家資格』の取得戦略」が公開中です。
目次
環境系の技術者とはどのような仕事?
環境系の技術者とは、環境保全(保護)を目的として水や大気の状態を調べたり分析したりして、公害発生を防止する仕事をする技術者です。大気や水のほか、騒音や粉塵などを調査、分析する仕事もあります。
私たちの快適な生活を支えるために必要な産業の中には、大気や水を汚すものが珍しくありません。日本では1960年代後半~1970年代半ばにかけて急速に経済成長を遂げ、人々の生活は豊かになりました。
その反面、大気汚染・水質汚染・騒音などの環境問題が多発し、公害病が日本各地に発生しました。大気汚染や水質汚染を改善するためには長い時間がかかり、公害病は現在でも完全に解決したわけではありません。
これらの反省をふまえ、「産業発展の為とはいえ公害は許さない」といった世論が高まり、環境保全技術や研究が進んだのです。
環境系の技術者は、工場等に所属して環境破壊を起こさず事業を行なえるよう、検査や分析を行っています。
環境系の技術者になるためのおすすめ資格
環境系の技術者になるには、企業が求める資格を取得して「環境を保全するための業務」就くのが一般的です。また、環境保全に関する資格は複数あり、取得しておくと仕事の幅が広がります。
したがって、環境系の技術者になるには環境保全に関する資格を取得したうえで、会社の環境保全に関する部署に異動を願い出るか、資格を活かして転職するのがおすすめです。
ここからは、環境系の技術者になるために役立つ資格を紹介します。
民間資格
環境系の技術者になるための民間資格には、「eco検定」や「環境測定分析士」などが挙げられます。
eco検定は東京商工会議所が行っている民間資格であり、「環境教育の入門編」として位置づけられています。技術者になるためには直接役立つ可能性は低いでしょう。
しかし、環境問題についてより詳しく知りたい方や、環境技術者を目指すために幅広い知識を身に付けたい方にはおすすめです。
また、eco検定を受ければ同じ会社の従業員に対して環境教育をする場合にも役立つケースもあるでしょう。
「環境測定分析士」は、日本環境測定分析協会が行っている民間資格です。1級~3級まであり、2級、3級は年1回、1級は2年に一度実施されます。
大気汚染物質、水質汚濁物質や騒音等、測定分析業務の能力と技術力を評価する目的で儲けられた資格で、分析業務の能力や技術力を客観的に示すために役立ちます。3級ならば年1回実施されるうえ、合格率も高く、資格の入門編としてもおすすめです。
なお、学生は受験料割引制度が利用できるので、会社で環境保全の部署に入りたい方は取得したうえで就職試験に臨むと有利になる可能性があります。
国家資格
国家資格は、業務独占資格、設置義務資格、名称独占資格、技能検定などの種類があり、職場によっては定められた国家資格の有資格者を所属させておく必要があります。
環境系の技術者になり、環境保全のために分析や測定業務を行いたい場合は、国家資格の取得がおすすめです。
環境系の技術者になるために役立つ資格には、以下のようなものが挙げられます。
どの資格を取得すればいいか迷っている方は、以下のポイントで判断しましょう。
- 仕事に必要な資格かどうか
- 会社が有資格者を求めているか
- 受験資格を満たしているか
- 将来のキャリア形成に役立つか
例えば、公害防止管理者は、製造業・電気供給業・ガス供給業・熱供給業など、公害防止組織の設置が義務づけられている「特定工場」には専任が義務づけられています。
また、衛生管理者は就労中の労働災害や、労働者の健康障害を防止するために、一定以上の規模を持つ会社には専任が義務づけられている資格です。
このほか、技術士は「高度な科学専門知識と応用能力がある」と客観的な証明ができる国家資格です。
環境系の技術者になるには国家資格取得がおすすめ
環境系の技術者になるには、国家資格の取得がおすすめです。
特に公害防止管理者や衛生管理者等は、一定規模の職場や工場に専任が義務づけられています。
有資格者は日本全国どこでも需要があり、形成や転職の際にも役立つでしょう。
例えば、化学系の大学や専門学校を卒業して、環境系の技術者になりたい場合は、環境系の技術者を必要としている会社に就職し、資格取得を目指しましょう。転職して環境系の技術者になりたい場合は、資格を取得して転職活動をすると有利です。
SATの教材を活用して国家資格を取得しよう
国家資格のうち、公害防止管理者は受験資格が定められていません。学歴・年齢・職業・国籍にかかわらず受験が可能です。
衛生管理者は、学歴に応じて1~10年労働衛生の実務に就いていれば受験資格を得られます。最短では大学卒業後1年の実務経験があれば受験が可能です。実務経験を得る際の雇用形態は定められていません。アルバイトやパートでも大丈夫です。したがって、比較的取得しやすい資格といえるでしょう。
また、環境測定の仕事にすでに就いている方は、技術士の資格を目指すのもおすすめです。技術士になれば自分の技術能力が硬度であることを客観的に証明できるので、昇給・昇進はもちろんのこと、転職にも有利です。
公害防止管理者・衛生管理者・技術士の資格を取得するためにはいろいろな勉強方法があります。その中でもおすすめがSATの教材です。
自宅で専門講師による講義が受けられる
公害防止管理者や、衛生管理者、技術者といった資格は独学でも資格試験に合格できます。
しかし、独学では以下のような問題点があります。
- わからないことがわからないままになる
- 勉強するモチベーションが保てない
わかりやすい参考書であっても、一読して全てが理解できるとは限りません。きても解決する方法がなく、そのまま放置されるケースもあるでしょう。
SATの教材は、専門講師によるオンライン講座やeラーニング講座です。スマホやPCがあればどこでも受講でき、目だけでなく耳からも情報を取り入れ、効率よく勉強ができます。例えば、休憩時間や通勤時間も有効に使えます。
また、SATの教材は技術士の二次試験で必要な「実務経験証明書」や「論文」の添削指導も付いています。
ZOOMやメール等で質問もできるのでわからないことがわからないままにはなりません。苦手分野を潰し、万全な状態で試験に臨めます。
自分のペースで勉強ができる
公害防止管理者や衛生管理者、技術者といった資格は、社会人にも人気があります。しかし、勉強と仕事の両立はなかなか厳しいです。繁忙期がある仕事の場合、毎日帰宅が遅くなり勉強をする時間が取れない場合もあるでしょう。
SATの教材は15~20分単位での勉強が可能なので、隙間時間を有効に使えます。「独学より講習会等に行きたいけど時間がない」と悩んでいる方にもSATの教材は適しています。
講義形式の教材なので、自宅にいながら講習会を受けているような気分で勉強ができるでしょう。早朝でも夜遅くでも、自分のペースで勉強をすすめられます。
従業員への環境保全に関する教育ならばSAT PROがおすすめ
企業によっては、資格を持った専門の技術者を所属させるだけでなく、従業員全員に教育保全に関する教育が必要になるケースもあります。
社内の人材で教育ができれば最適ですが、難しいところも多いでしょう。講習会に参加する方法もありますが、開催日時が限定されているので会社によっては利用しにくい場合もあります。
「専門講師による環境保全の講習を受けたいが、日程が合わない」とお悩みの方は、SAT PROのご利用がおすすめです。
企業様が受講を希望する内容、レベル、日程等を入力していただければ、条件にあった講師をご紹介できます。出張形式での講義を行うので、講習会に出向く必要もありません。
まとめ:環境系の技術者になるには国家資格取得がおすすめ
環境系の技術者になるには、公害防止管理者をはじめとする国家資格の取得がおすすめです。特に、公害防止管理者は受験資格が定められていないため、畑違いの分野からでも取得が可能です。
SATの教材を利用すれば、全く知識がない状態でも一からわかりやすく知識の習得が可能です。ぜひ、利用してみてください。
従業員全体に教育を受けさせたい場合は、SAT PROの利用も検討してみてください。必要事項を記入するだけで条件に合った講師がオンライン上で探せます。