給水装置工事主任技術者とは、給水装置工事事業者が水道事業者から水道法に基づく指定を受けるために必要な国家資格です。
では、給水装置工事主任技術者を持っている人の年収はどのくらいなのでしょうか。ここでは実際の求人例をもとに紹介していきます。資格を取得するメリットとともに確認していきましょう。
目次
給水装置工事主任技術者の年収は400万円〜600万円
早速ですが、給水装置工事主任技術者の年収は400万円〜600万円が相場です。
とはいえ、給水装置工事主任技術者は経験年数によって大きく年収が変わることが特徴としてあげられます。
過去に行った工事の数や種類によって、金額は大きく変化します。また、大都市の方が年収が高くなる傾向があります。平均年収はあくまで目安と考えておきましょう。
給水装置工事主任技術者の求人を見てみよう
次に給水装置工事主任技術者の求人例をいくつか見ていきましょう。
例1:戸建住宅の給湯設備関連工事
業務内容 | 戸建住宅の給湯設備関連工事 |
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給与(月収) | 30万円〜45万円 |
勤務時間 | 10:00〜19:00 |
休暇 | シフト制 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 関東地方 |
必須または推奨資格 | 給水装置工事主任技術者、電気工事士 |
例2:上下水道検査業務
業務内容 | 上下水道検査業務 |
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給与(月収) | 25万円〜40万円 |
勤務時間 | 8:30〜17:30 |
休暇 | 完全週休2日制 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 関西地方 |
必須または推奨資格 | 給水装置工事主任技術者、普通自動車免許 |
例3:各種配管工事
業務内容 | 各種配管工事 |
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給与(月収) | 30万円〜40万円 |
勤務時間 | 8:00〜17:00 |
休暇 | 週休2日制 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務地 | 中部地方 |
必須または推奨資格 | 給水装置工事主任技術者、管工事施工管理技士 |
ここでは3社の求人例をあげてみました。
給水装置工事主任技術者の資格は企業によって必須である場合と、必須ではないが所持していると別途手当がつく場合があるようです。
給水装置工事主任技術者を取得するメリット
ここからは、給水装置工事主任技術者を取得するメリットを見ていきましょう。
求人のニーズが高まる
給水装置工事主任技術者の資格を取得して1年以上の実務経験を積むと、管工事の主任技術者または専任技術者になることができます。
一般建設業の現場では、営業所ごとに専任技術者を置くことが義務づけられているのです。給水装置工事主任技術者は今後も需要は高いと見込まれており、就職や転職に有利と言えます。先ほど紹介した求人例で十分に評価されるでしょう。
個人、企業の評価が上がる
給水装置工事主任技術者になると、個人や企業としての信頼や評価が上がり、収入アップが期待できます。
技術的な管理・指導・監督等を行う役割を担う国家資格ですから、全国の地域でやりがいのある仕事に就くことができます。
生活に欠かすことのできないインフラ関係の仕事ができる
給水装置工事は、我々の生活に必要に不可欠な水に関する工事です。
インフラ関係の仕事に就くためには、専門的な知識や技術が必要です。しかし、その分、やりがいも大きく、社会に貢献する仕事ができるでしょう。
そして、水がなくなることは絶対にないので、水道に関する工事になくなることはありません。
給水装置工事主任技術者試験の受験資格
ここで、給水装置工事主任技術者試験の受験資格を確認しておきましょう。
受験資格
受験資格は給水装置工事に関して3年以上の実務の経験を有する者です。以下の業務に携わった経験を3年以上持っていないと試験に出願することができませんので、注意をしましょう。
⑴実務経験に該当する業務
給水装置とは、水道事業者の配水管から分岐して設けられる給水管と、それに直結して設けられる給水用具をいいます。
給水装置工事とは、給水装置の設置(新設)又は変更(改造、修繕、撤去)の工事をいい、実務経験には、給水装置の工事計画の立案、給水装置工事の現場における監督その他給水装置工事の施行を計画、調整、指揮監督又は管理する職務に従事した経験、及び、給水管の配管、 給水用具の設置、その他給水装置工事の施行を実際に行う職務に従事した経験の他、これらの職務に従事するための技術を習得する見習期間中の技術的な経験も含まれます。
また、メータの交換、取り付け、取り外しの作業は実務経験に含まれます。
⑵実務経験に該当しない業務
工事現場への物品の搬入等の単なる雑務及び事務の仕事に関する経験は、実務経験には含まれません。
メータの検針のみの業務は実務経験に含まれません。浄水場や配水池等の「水道施設」のみの建設工事は、給水装置工事ではありませんので実務経験には含まれません。また、それらの維持管理業務についても実務経験には含まれません。
給水装置工事とは、水道事業者が道路下に設置した配水管より先から、配水管の水圧を利用して使われる建物の給水用具(蛇口、給湯器、自動湯張り型風呂、洗浄弁内蔵型大便器など)までの範囲における工事のことです。
試験を実施している給水工事技術振興財団では「水道事業者の配水管から分岐して設けられる給水管と、それに直結して設けられる給水用具」と定められています。
水道メータの取付けや取外し、交換等の作業も実務経験に含ますが、検針のみの業務は実務経験に含まれません。
給水装置工事主任技術者はやりがいのある仕事
給水装置工事主任技術者の年収は、おおよそ400万円〜600万円です。ただし、経験や勤務地によって大きく変化するので注意しましょう。
そして、給水装置工事主任技術者の需要はとても高いといえます。私達の日常生活において、水道水が安定して供給されることはとても重要なことだからです。
その安定した水道水の供給を行うために重要な役割を担っている給水装置工事主任技術者は、やりがいのある仕事だと感じられるでしょう。
給水装置工事主任技術者の試験勉強は市販の参考書や通信講座で勉強することができます。スキルアップを目指している方は、ぜひチャレンジをしてみましょう。