「衛生管理者の試験って難しい?」
「合格できる勉強方法を知りたい!」
上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、衛生管理者の試験内容、合格率、難易度を紹介し、後半では具体的な勉強方法について詳しく解説していきます。
目次
【2024年版】衛生管理者の合格率
まずは、衛生管理者の合格率と難易度について解説します。衛生管理者には第一種と第二種があるので、その両方を見ていきまそう。
第一種衛生管理者試験の難易度
安全衛生技術試験協会によると、2023年度(令和5年度)の第一種衛生管理者試験の受験者数は67,572人で、合格者数は31,108人でした。
つまり、合格率は46.0 %ほどです。他の国家試験と比べても、それほど低い合格率ではありません。
試験の合格基準は、各科目の正解率が40%以上、かつ、全科目の合格得点が満点の60%以上であることです。
たとえば、関係法令の正解率が25%であった場合、他の科目が満点であったとしても試験は不合格となってしまいます。
全科目40%以上ですので、まんべんなく対策することが必要不可欠です。全体で60%以上の正解率を取れるように勉強を進めましょう。
勉強方法については後述します。ぜひ参考にしてみてください。
第二種衛生管理者試験の難易度は?第一種と比較してみよう
安全衛生技術試験協会によると、2023年度の「第二種衛生管理者試験」の受験者数は37,061人で、合格者数は18,374人でした。
つまり、合格率は49.6%で、ほぼ過半数が合格しています。
下記が過去の結果を含めた第一種・第二種の年度別の合格率です。
試験年度 | 資格種別 | 合格率 | 合格者 | 受験者 |
---|---|---|---|---|
令和5(2023)年度 | 第一種衛生管理者 | 46.0% | 31,108人 | 67,572人 |
第二種衛生管理者 | 49.6% | 18,374人 | 37,061人 | |
令和4(2022)年度 | 第一種衛生管理者 | 45.8% | 31,207人 | 68,066人 |
第二種衛生管理者 | 51.4% | 18,089人 | 35,199人 | |
令和3(2021)年度 | 第一種衛生管理者 | 42.7% | 29,113人 | 68,210人 |
第二種衛生管理者 | 49.7% | 17,922人 | 36,057人 | |
令和2(2020)年度 | 第一種衛生管理者 | 43.8% | 18,916人 | 43,157人 |
第二種衛生管理者 | 52.8% | 11,729人 | 22,220人 | |
令和元(2019)年度 | 第一種衛生管理者 | 46.8% | 32,026人 | 68,498人 |
第二種衛生管理者 | 55.2% | 18,511人 | 33,559人 |
衛生管理者の試験概要
以下にて、衛生管理者の試験内容と受験資格について解説していきます。
試験の一部が免除となる場合もありますので確認しておきましょう。
試験内容
第一種衛生管理者試験の試験科目は下記の通りです。
❏関係法令・有害業務に係るもの:出題数10問、配点80点
❏関係法令・有害業務に係るもの以外のもの:出題数7問、配点70点
❏労働衛生・有害業務に係るもの:出題数10問、配点80点
❏労働衛生・有害業務に係るもの以外のもの:出題数7問、配点70点
❏労働生理:出題数10問、配点100点
第二種衛生管理者試験の試験科目は以下の通りです
❏関係法令(有害業務に係るものを除く):出題数10問、配点100点
❏労働衛生(有害業務に係るものを除く):出題数10問、配点100点
❏労働生理:出題数10問、配点100点
第一種衛生管理は有害業務関連の出題があるため、問題数が多くなる点に注意してください。
どのような問題が出題されているかは、実際の過去問題がダウンロードできるので、そちらをご覧ください。
受験資格
衛生管理者の試験を受けるためには、下記3つのうち1つ以上該当していなければいけません。
NO | 受験資格 |
---|---|
1 | 大学、短期大学、高等専門学校卒業後、1年以上の労働衛生の実務経験がある |
2 | 高等学校を卒業後、3年以上の労働衛生の実務経験がある |
3 | 10年以上の労働衛生の実務経験がある |
上記は簡単にまとめていますが、受験資格は詳細に区分分けがされていますので、安全衛生技術試験協会のホームページで確認をしましょう。
また、衛生管理者の試験には「免除制度」が設けられています。下記に該当する方は免除の対象です。
NO | 免除のケース |
---|---|
1 | 医師、歯科医師、獣医師、薬剤師、保健師、いずれかの資格を持っているケース |
2 | 指定された特定大学の学科の課程を修了、卒業しているケース |
指定大学・学科目は厚生労働省のこちらのページよりご確認ください。
また、「船員法による衛生管理者適任証書」が交付され、かつ1年以上の労働衛生の実務がある人は「労働生理」の科目のみが免除されます。
衛生管理者の勉強方法
以下にて、衛生管理者の試験に合格するために必要な期間や時間、具体的な勉強方法について紹介していきます。
勉強に必要となる期間
書籍による独学で1日1~2時間程度の学習を継続して第1種では4か月~6か月、第2種では2か月~4か月程度で合格ラインに到達することができます。
衛生管理者の試験は出題範囲が広く、暗記することが多いためそれなりの勉強期間が独学だと必要です。
衛生管理者の試験は月に数回ありますので、長い期間を費やすよりも短期間で集中して勉強することをおすすめします。
通信教育講座を活用した勉強時間の目安
SATの通信教育を活用する場合、衛生管理者の勉強時間は、1日3時間の学習で最短7日間で合格ラインに到達することができます。
しかし、基礎知識がない方や、講座や講習会を利用しない場合はさらに勉強時間が必要になる場合もありますので、スケジュールには余裕を持っておきましょう。
効率よく対策を進めたい方は、通信講座などの教材を利用するとよいでしょう。
試験勉強で用意するもの
講習会や合格講座に参加しない場合は、参考書を購入して自分で勉強していきます。
参考書は、さまざま種類のものが売っているため、実際に書店に出向き、自分に合った参考書を購入することが大切です。
1つの参考書をパラパラ進めていくのではなく、1つの参考書を徹底的に読み込んで覚えると効率的です。
特に、「試験まで時間がない」という場合は全てが中途半端になってしまうこともあります。じっくりと時間をかけ、1冊を完璧に終わらせましょう。
また、参考書とは別に第一種衛生管理者試験問題集を購入するとよいです。
参考書によっては、問題も記載されていますが、問題集ほどの種類や数はありません。参考書をひと通り覚えたあと、試験の何日か前はひたすら問題を解くことが大切です。
問題を解くこと自体に慣れておかないと本番の時に思わぬミスをしてしまう可能性もありますので、必ず問題を解くトレーニングをしておきましょう。
試験勉強の具体的な進め方
続いて、具体的な勉強の進め方を解説します。
まず実際の過去の問題を見て、どういった問題が出題されているか、大まかにどのような傾向があるかを把握することから始めます。
あとは用意しておいた参考書を読み込んで覚え、ひと通り覚えたと思ったら問題集でひたすら問題を解いていきます。
問題を解いていく中で、記憶や理解があいまいな箇所があれば、その都度参考書を読んでしっかりと記憶し直しましょう。
衛生管理者資格を効率よく取得しよう
この記事では、衛生管理者の試験に関する情報や勉強方法を紹介してきました。
衛生管理者の資格試験は合格率も高く、難易度はやさしめです。この記事を読んで、「効率よく衛生管理者の資格取得を目指そう!」と思った方も多いかと思います。
そういった方は、ぜひ1日3時間の学習で最短7日間で合格ラインに達することができるSATの通信教育講座の利用を検討してみてください。