衛生管理者とは、さまざまな事業場で衛生管理に携わることができる資格です。
衛生管理者は国家資格ということもあり、試験の難易度が高いのかどうか気になる方も多いでしょう。こちらでは、衛生管理者試験の難易度、必要な勉強時間と勉強法について解説しています。
さらに、1週間の勉強で合格できる方法も解説しているので、ぜひご覧ください。
目次
衛生管理者試験の難易度
ズバリ!衛生管理者の合格率は?
衛生管理者は、事業場での衛生管理や労働災害発生の防止を担います。この衛生管理者になるためには、試験に合格する必要があります。
2023年度における第一種の合格率は46.0%、第二種では49.6%と、国家試験の中でも比較的高い数字です。
近年の合格率も第一種、第二種ともに40%~50%程度となっています。
合格者の定員数が定められていないため、合格基準を上回ることさえできれば合格できる試験です。
衛生管理者の難易度は?
合格率が40%~50%程度 ですから、衛生管理者試験の難易度は決して高くありません。
衛生管理者の資格は労働安全衛生法で配置が義務化されているため、落とす試験ではなく「合格させるため」の試験です。
衛生管理者の試験内容と配点
ここで、衛生管理者の試験内容と配点を確認しましょう。下記の表をご覧ください。
種類 | 試験科目 | |||
---|---|---|---|---|
試験範囲 | 出題数 | 配点 | ||
第一種 衛生管理者 | 労働衛生 | 有害業務に係るもの | 10問 | 80点 |
有害業務に係るもの以外にもの | 7問 | 70点 | ||
関係法令 | 有害業務に係るもの | 10問 | 80点 | |
有害業務に係るもの以外にもの | 7問 | 70点 | ||
労働生理 | 10問 | 100点 | ||
第二種 衛生管理者 | 労働衛生(有害業務に係るものを除く。) | 10問 | 100点 | |
関係法令(有害業務に係るものを除く。) | 10問 | 100点 | ||
労働生理 | 10問 | 100点 |
出典:安全衛生技術試験協会
衛生管理者には第一種と第二種があります。第二種は有害物質(放射線や化学物質など)を扱う業務が行うことができません。それに対して、第一種は全ての事業所で業務を行うことができます。
配点の合計は第一種は400点、第二種は300点となっています。合格基準は、各科目で40%、全体で60%で合格となります。
これは逆に言えば、合格のためには満点を取る必要がなく、60%以上の点数を取れば良いということです。
衛生管理者の資格取得に必要な勉強時間と勉強方法
衛生管理者試験に合格するために、必要な勉強時間と勉強方法を紹介します。会社から資格取得を命ぜられた方は、より効率的で効果的な以下の勉強法を実践しましょう。
独学で合格に必要な勉強時間
書籍による独学で衛生管理者試験に合格するためには、1日1~2時間の学習で2~6か月の学習が必要になるでしょう。
とはいえ、衛生管理者試験は月1~4回あるという珍しい試験なので、勉強の進み具合で受験のタイミングを調整することも可能です。
合格させるための試験だからこそ、全科目をまんべんなく勉強することが大切です。
独学で衛生管理者の試験に合格するための勉強方法
衛生管理者の試験は、基本的な問題が出題されるうえ、似たような問題がくり返し出題される傾向があります。そのため、基本的な内容をしっかり覚えること、過去問をくり返し解くことが基本的な勉強方法といえるでしょう。
衛生管理者試験対策用の参考書や過去問題集を購入したら、まずは参考書を一通り読み、問題の傾向をおおまかに把握することからはじめます。
その次に過去問を解いてみて、分からない問題は参考書の解説を読んで理解する、というパターンをくり返しましょう。また、参考書と問題集の勉強をすべて終えたら、予想問題で知識が身に付いているかを確認すると効果的です。
勉強期間を短縮したい場合は通信講座で勉強する方法もおすすめ
参考書と過去問題集を使って独学で勉強する場合、解説を読んでも理解できなかったり、分からない問題を質問できる人が周囲に見当たらなかったりすることがあります。
勉強のモチベーション低下につながるため、このような悩みを持つ方は通信講座で勉強する方法がおすすめです。
SATの通信講座は講師の分かりやすい解説動画を視聴し、専用のテキストを使って勉強します。解説を本で読むよりも理解しやすくなるため、独学よりも早く知識が身に付きます。
また、テキストは試験問題に直結する重要なポイントを押さえているので、参考書と問題集をすべて勉強するよりも効率的です。
分からない問題がある場合、スマホで撮影して質問できるシステムが備わっている講座もあります。独学の場合は資格を取得した人に聞く必要がありますが、周りに有資格者がいるとは限りません。
そのため、独学よりも理解のスピードが速くなり、SATの教材を使えば1日3時間の学習で最短7日間で合格レベルに達することも可能になります。
SATの教材は満点を目指すわけではなく、『合格』を目指す教材です。
つまり、合格基準である60%以上の得点ができるように作られているため、短時間の勉強時間での合格が実現できるのです。
こちらにSATの教材を使い実際に合格された方の声を掲載してありますので、ぜひ一度目を通してみてください。
衛生管理者試験対策は通信講座で効率的な勉強を
衛生管理者は、健康被害や労働災害防止を目的とした国家資格で、50人以上の事業所に配置する義務があります。
事業所の運営に欠かせない資格なので、難易度は決して高くない合格させるための試験です。問題は基本的な内容、かつ過去問と似た問題が中心で、参考書と問題集を使った独学で1~2か月くらいの勉強時間が必要です。
ただし、会社の命令で資格を取得する場合、より早い合格が求められるはずです。
通信講座は効率よい勉強ができるうえに、質問できる環境があるので、最短での合格も夢ではありません。
衛生管理者資格を早く取得する必要がある方は、通信講座の受講を視野に入れてみてはいかがでしょうか?