2級電気工事施工管理技士になりたい方の中には、どのような勉強方法をすれば良いか分からない方も多いかと思います。
ここででは、2級電気工事施工管理技士を目指す方に向けて、試験に合格するポイントを解説していきます。
効率良く勉強して一発合格したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
2級電気工事施工管理技士の第一次検定の勉強方法
2級電気工事施工管理技士は、電気工事の施工計画を作成、品質管理・監督するための国家資格です。その2級電気工事施工管理技士になるためには、試験に合格する必要があります。
早速、一発合格するための勉強法のポイントを解説していきます。まずは第一次検定から見ていきましょう。
過去問題を10年分は解く
試験を実施している建設業振興基金から電気工事施工管理技士の1級・2級ともに過去問題集が販売されています。
問題の傾向を掴むためにも、過去問題集10年分は自分で考えて解いてみましょう。
しかし、2021年度の試験からは試験科目の一部に追加・変更点があるため、注意が必要です。
とはいえ、過去問を解くことによって出題傾向を掴むことができますし、過去問題集を解く際に時間を測定することで試験問題のペース配分もできるようになり、本番で実力を発揮できるでしょう。
また、間違った所を重点的に復習することで、効率良く記憶の定着ができます。
問題や答えの暗記ではなく内容の理解を重視する
先ほど過去問題から出題内容が大幅に変わることはないとお伝えしましたが、文章や出題の形式が変化して出題されることもあります。
答えをただ丸暗記して覚えていては、そのような応用問題や新しい科目に対応することができません。
問題と答えを丸覚えするのではなく、問題の本質や各科目の出題範囲を理解して解くことで、類似問題にも対応できるようになります。
過去問題や新しい出題範囲を解いて分からなかったところは、必ず解説や参考書を読み、なぜ間違えたのか原因や本質を確認しましょう。
模擬試験を受ける
本番に備えて、2級電気工事施工管理技士試験の模擬試験を受けることも大切です。
模擬試験は本番に準じた様式で出題されますので、出題数、選択問題数は同じパターンです。模擬試験を受けると試験に慣れるので、本番でも緊張せずに問題を解くことができるでしょう。
参考書を隅々まで目を通して理解したつもりでも、模擬試験をやってみると難しいと感じることもあり得るでしょう。参考書や過去問題集をマスターしたら、模試試験で本番に備えておくことが大切です。
2級電気工事施工管理技士の第二次検定の勉強方法
2級電気工事施工管理技士の第二次検定は、施工管理法の中に「知識」と「能力」という分野があります。
第二次検定の施工管理法も、第一次検定と同じように過去問題集を繰り返し解くことと問題の本質を理解すること、新しい科目の出題範囲の確認と理解が基本です。
試験内容は、監理技術者として電気工事に関する工程管理や安全管理、品質管理といった工事の請負施行管理に関する幅広い知識を問われます。
過去問を解いて問題に慣れることで、電気に関する幅広い項目に対応できるようになりますし、文章作成のコツも分かってきます。
通信講座を利用する
独学では不安な方や、周囲にアドバイスしてもらえる人がいない場合は、通信講座を利用すると良いでしょう。
2級電気工事施工管理技士の通信講座には添削サービスが付いているので、アドバイスを受けられます。特に「能力」分野の施工経験記述や法規・施工全般の記述式問題では文章力で差が出てきます。添削は、独学と違い効率的に記述の内容や質を上げることもできます。
市販の過去問題集だけでは挫折してしまった方も、添削付きの通信教育ならば、計画的に学習を進められるでしょう。
また通信講座は、添削を行ってくれるだけではなく、実務経験が必要な電気工事施工管理技士にピッタリな勉強方法です。
通信講座は講義動画やテキストで勉強を進めますが、資格学校のように時間を決めて通う必要がなく、いつでも好きな時に勉強ができるからです。
SATの通信講座の例でいうと、講義動画はオンラインでも視聴可能です(Eラーニングコースをお申し込みの場合)。インターネットがつながっていればいつでもどこでも動画が見れるので、通勤途中の電車でスマートフォンを使って学習するといったことも可能です。
無料のサンプル教材を申し込むこともできますので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
SATの電気工事施工管理技士講座は
講座購入者全員に経験記述「添削実例集」を無料プレゼント!
- 24時間365日、オンラインでの受講が可能!
- 分からないところがあっても、スマホで撮影して質問ができる!
- フルカラーのオリジナルテキストだから見やすくてやる気も持続!
\ 詳しくはこちらをチェック /
2級電気工事施工管理技士とは
次に、2級電気工事施工管理技士の概要を解説します。
電気工事施工管理技士の資格には1級と2級があります。1級と2級どちらも電気工事の管理・監督をするのが主な仕事です。
しかし、2級電気工事施工管理技士には、請負金額および仕事の規模に関して制限があります。さらに1級は監理技術者として認められていますが、2級は主任技術者までとなります。
請負金額については、合計4,500万円以上(建築一式の場合は7,000万円以上)の場合ですと「監理技術者」の配置が必要です。そのため、4,500万円以上の大規模工事の施工管理には、1級電気工事施工管理技士を取得しておく必要があります。
一方、主任技術者の設置で施工管理可能な現場では、2級電気工事施工管理技士を取得していれば問題ありません。
試験難易度は1級の方が高めといえますが、1級と2級の電気工事施工管理技士の合格率に大きな差はありません。
受験資格から見ても2級は1級よりも受験しやすい内容になっているので、まずは2級の取得を目指し、基礎知識を習得するのがおすすめです。
2級電気工事施工管理技士試験の出題範囲
最後に、2級電気工事施工管理技士試験の出題範囲と資格取得までの流れを見ていきましょう。
2級電気工事施工管理技士試験の出題科目は「学科試験」と「実地試験」でしたが、2021年度(令和3年度)の試験から「第一次検定」と「第二次検定」に変わりました。
電気工事施工管理技士の資格を得るためには、第一次検定と第二次検定の両方を合格する必要がありますので、どちらも確認しておいてください。
なお、下記の試験の情報は令和6年度の試験ケースなります。詳細は公式サイトを参考にしてください。
▽試験内容
第一次検定は2時間30分で、四肢択一または五肢択一のマークシート形式となっています。64問ある問題の中から40問を選択して解答します。
第二次検定は2時間の試験です。記述式とマークシート式の2つ出題されます。第二次検定では、経験記述試験という今まで行った電気工事に関して記述する問題が出題されます。
▽資格種別
国土交通省管轄の国家資格です。
▽受験資格
電気工事施工管理技士の受験資格は下記の通りになります。
なお下記の受験資格は令和6年度試験からの新しい受験資格です。令和5年度以前の受験資格も令和10年度までは制度変更の経過措置期間として有効です。
第一次検定:試験実施年度において満17歳以上となる方
第二次検定:2級一次検定合格後に実務経験3年以上、また1級一次検定合格後、実務経験1年以上
▽合格基準
試験の全体で60%を正解する
▽試験場所
札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄
学生(高校、5年制高等専門学校、短期大学、専門学校、大学など)を対象に、帯広・盛岡・秋田・長野・出雲・倉敷・高知・長崎でも第一次検定のみ受検可能です。ただしこちらは受験申込時に学校申込での申請が必要です。
▽問い合わせ先
一般財団法人建設業振興基金が試験の実施団体となりますので、詳細はこちらへとお問い合わせください。
2級電気工事施工管理技士の試験内容は第一種電気工事士や第三種電気主任技術者の資格と比較すると、電気工学分野と施工管理分野の基礎問題を中心とした構成です。
まずは2級電気工事施工管理技士の資格を取得し、そこから1級を目指していきましょう。