石綿(アスベスト)取扱作業従事者特別教育

需要拡大中!石綿(アスベスト)取扱作業従事者の仕事内容を徹底解説!

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石綿取扱作業従事者の特別教育は、資格の取得自体は比較的容易ですが、実際に行う作業は非常に危険なものですので、作業を行う際にはこの講習が義務付けられています。

この資格を持っていない場合は現場に入ることもできませんし、この資格を取得しないで労働者を作業に従事させた場合は、事業者側に労働安全衛生規則に基づき罰則規定が定められております。

この記事では石綿取扱作業従事者が実際にどのような職業に役立つかを中心に解説しています。

石綿(アスベスト)取扱作業従事者特別教育とは?

石綿取扱作業従事者は石綿(アスベスト)を取り扱うための専門の資格です。主に取り除くために必要な資格になっています。

そもそも、石綿(アスベスト)は、1970~90年代に建築材料として使用された材料です。非常に利便性が高く様々な場所で使われましたが、吸い込むと健康面に被害が及び、石綿肺、肺がんや悪性中皮腫などの深刻な病気へ発展します。

そのような背景から現在では、石綿アスベストは輸入や使用等も禁止になっており、石綿障害予防規則とともに、アスベストを安全に処理するためにこの資格が生まれました。

老朽化した建物には、現在でも大量のアスベストが使用されていることが多く、前述の通り吸い込むと深刻な健康被害を及ぼします。通常の工事中にアスベストが使用されている場合は事前に取り除く作業が発生します。

その際に石綿取扱作業従事者の特別教育を受けていない場合は、作業関係者以外は現場に入ることは出来ません。途中でアスベストが見つかった場合は工事が一時的に中断します。

石綿アスベストは、事前調査をきちんと行ったうえで作業前準備の対策をきちんとしておかないと、作業時に空気中に飛散し、建物周辺の近所にも悪影響を及ぼします。

そのような状況を防ぐために法令の基準に基づき養生等の対策を行うことが重要になります。

石綿(アスベスト)取扱作業従事者特別教育が役立つ仕事とは?

石綿(アスベスト)取扱作業従事者は、具体的にどのような仕事があるのかと言われると意外と思い浮かばないこともあるかもしれません。

そこで、ここでは石綿(アスベスト)取扱作業従事者を取得することで役立つ仕事について大まかに紹介していきます。

解体工事者

石綿(アスベスト)取扱作業従事者の資格を最も頻繁に使用するのは解体業です。理由は、アスベストは今では使用することが禁止されていますので、新規にアスベストを使用した建物は存在しません。

そのため、石綿(アスベスト)が関連してくるのは建物内外の壁や天井などの修復作業や、過去に建造された建物の解体などが該当します。アスベストは除去を専門としている仕事もありますが、解体業者が解体と同時に除去を行うことも珍しくありません。

また、建設業だけではなく古い船舶にもアスベストは断熱材として使用されていることがあります。

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建設業だけではなく、古い大型の船舶や鉄道などを解体する時にもアスベストの除去が必要になるため、この資格が必須です。

施工管理

2つ目は施工管理です。施工管理は主に現場全体の管理をする仕事で実際に作業をすることは殆どありません。しかし、アスベストがある現場を担当することになるならば、作業員以上の知識と準備が必須です。

万が一、作業者がアスベストに暴露した場合は、関わった事業者や現場の管理者の責任が問われます。作業を仮にしないとしても、現場全体の安全を管理するのが施工管理ですので、ミスは許されません。

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解体業の施工管理だけではなく、現場全体の元請けの施工管理もアスベストの知識を確実に把握しておく必要があります。
頻繁にアスベストのある現場に関わるならこの資格を持っておいてもよいといっていいでしょう。

アスベスト除去

3つ目はアスベスト除去の専門業者です。アスベストは労働安全衛生規則で「危険または有害」な業務に指定されているほど危険な仕事です。実際に今日に至るまで多くの作業員の方が、病気を発症したり、亡くなっています。

そのような危険な業務を万が一、資格の持たない解体業者が作業に従事しようものなら被爆して大変なことになります。そこで、アスベストの除去を専門に行う専門業者が重要になってくるのです。

アスベストの除去は機材を使って簡単に処理できるように思われがちですが、その前に様々な準備が必要にあります。現場の調査、作業計画、労働基準監督署への書類提出、作業、清掃、記録と作業以外にもやることは山のようにあります。

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アスベストを完全に除去するためにも漏れは許されません。
ミスはそのまま被爆、最終的には死亡に直結するため専門業者が存在するのです。

石綿(アスベスト)取扱作業従事者特別教育の仕事内容の魅力と大変な面

ここまでは石綿(アスベスト)取扱作業従事者の仕事内容について紹介してきましたが、ここからは仕事の具体的な魅力と大変な面について紹介していきます。

石綿(アスベスト)取扱作業従事者特別教育の仕事の魅力

石綿(アスベスト)取扱作業従事者は非常に危険で大変な仕事ですが、工事系の中ではかなり手軽に取得できますし、専門性も高いため他の資格には無い魅力というものも持っています。

ここでは、そのような石綿(アスベスト)取扱作業従事者の魅力について紹介します。

未経験からでも仕事ができる

石綿(アスベスト)取扱作業従事者の魅力は未経験からでも比較的簡単に仕事が出来る点でしょう。

専門性が高い仕事ですが、未経験からでも飛び込むことが出来るのは一つの魅力です。

もちろん危険な仕事ですので、いきなり独立して仕事ができるというわけではありませんが、基本的に業界全体で人手が全く足りていないことや資格の取得が容易なこと、その上で非常に危険な作業なので専門業者を雇う必要があることなど、未経験でも仕事が出来る要素は揃っています。

まずは、資格を取得した後に現場での経験を積んで作業員からスタートすることになりますが、現場の経験を積んだ後に様々な業種にも転職することも可能です。未経験から専門的知識を磨いて、キャリアアップという手段が取りやすい資格でしょう。

経験次第で転職も容易

石綿(アスベスト)取扱作業従事者は前述の通り、非常に危険な仕事で基本的にはアスベスト除去の専門業者が作業を行います。未経験の場合は作業員からスタートして様々な職種にキャリアチェンジしていくのが一般的です。

代表的なのは施工管理でしょう。現場の経験を積んでおり、専門的な資格を保有している人材は結構貴重です。

アスベストは新規の建物では使用しないため、解体業の施工管理としてのキャリアアップが一番現実的かもしれません。

建設業は何よりも現場の経験が優先される傾向にある業界です。どれだけ資格を持っていたとしても、現場を知らない人は転職は難しいです。反対に現場の経験があれば、意外と転職は難しくない業界です。

解体業でもアスベストの資格を保有していない人もいます。その場合、全体を指揮する人間が、アスベストのことを知らなければ、専門業者に頼むとしても適切に指示が出せなくなります。そうなれば現場全体の安全に関わる事態です。

会社としてもアスベストを使用している建物の解体工事を受注できなくなるなど、デメリットが多いのです。

そこでアスベストの現場経験がある人が施工管理として転職すれば、業者の事もよくわかっているため即戦力になれる可能性もあります。

資格が必須な作業

石綿(アスベスト)取扱作業従事者は暴露した場合、最悪死亡する危険な仕事です。そのため、資格が必須となっています。新規の参入には講習だけとは言え、意外とハードルが高いので資格を取ることができれば、仕事につくことも難しくないでしょう。

石綿(アスベスト)取扱作業従事者特別教育の仕事の大変な面

ここでは石綿(アスベスト)取扱作業従事者の大変な面を紹介していきます。これから取得しようと考えている方は是非とも参考にしてみてください。 

吸い込むと非常に危険

石綿アスベストは天然の繊維状の鉱物で、通常の繊維は束となっておりますが、一本一本は目に見えない繊維です。不適切に処理しない場合、ほぐれたりした石綿繊維が空気中に浮遊し、吸入してしまい病気を発症することがあります。

直ちに発病するというものではなく潜伏期間が30年や40年のこともあり、非常に長いのも特徴です。

最悪の場合は肺がんや中皮腫の原因にもなり、そのまま死亡するケースも毎年出ています。

即病死するわけではないですが、国から正式に有害または危険な作業と認定されているほど危険な仕事であることは頭に入れておく必要があります。

体力が必要

これは建設業に共通することですが、現場は基本的に体力勝負です。作業自体も非常に大変なものですし、アスベストの除去作業の場合は保護具を装着することが義務となっております。

養生の漏れがないように配慮する必要もありますし、アスベストの除去が終わらない限り次の工程に移ることも出来ないです。しかし、少しでも残してしまえば後工程の作業員が被爆してしまう可能性もあります。

作業以外にも全体の清掃や管理、書類の提出などやることは山のようにあります。
基本的に現場は体力勝負の世界なのです。

石綿(アスベスト)取扱作業従事者特別教育の仕事に向いてる・向いていないを判断するポイント

石綿(アスベスト)取扱作業従事者は非常に危険な仕事ですが、その分専門業者という魅力があります。そのような石綿(アスベスト)取扱作業従事者に向いている人と向いていない人は、どのような人なのでしょうか?ここでは大まかに紹介します。

向いている人の特徴と判断ポイント

石綿(アスベスト)取扱作業従事者に向いている人は、間違いなく細かい作業を苦としない人です。建設業全体に言えることですが、建設業というのは非常に細かい作業を必要とする業界です。

1mmズレたなんて言ったら大騒ぎになります。それだけ細かい作業の元に様々な建物は成り立っているのです。

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アスベストの除去は特に細かく作業を行う必要があります。
除去が完璧ではない場合は他の作業員が被爆して大惨事になりかねません。

向いていない人の特徴と判断ポイント

石綿(アスベスト)取扱作業従事者に向いていない人は大雑把な人でしょう。

被爆したら最悪死亡する可能性があることを扱っているため、大雑把に作業を行うことなど許されません。このような性格の方は向いていないと言えます。

石綿関連の他の資格の取得にチャレンジする

石綿取扱作業従事者特別教育を受講した方は、他の石綿に関する上位資格を取得することもおすすめです。ここでは代表的な2つの資格を紹介します。

石綿作業主任者

石綿作業主任者とは、石綿に関する現場作業において、作業計画の作成、作業員の指導監督、作業場所の測定、作業後の清掃等、石綿ばく露の防止に必要な措置を講ずる責任者です。

特別教育のみの受講者と違うのは、現場の指揮や責任者になれるところです。そのため石綿取扱作業従事者特別教育よりも上位資格です。取得するためには講習を受けて、その後に行われる試験に合格する必要があります。

建築物石綿含有建材調査者

建築物石綿含有建材調査者とは、建築物における石綿含有建材の調査を行う専門家です。石綿含有建材の有無、種類、量などを調査し、石綿ばく露リスクを評価します。

一般、戸建て、特定という区分に分かれており、区分により調査が可能な建築物が違います。

資格を取るためには一定の講習を受ける必要がありますが、一定の受験資格が必要です。受験資格にはいくつかありますが、その中に「石綿作業主任者であること」という項目があるため、石綿作業主任者よりさらに上位の資格と言えるでしょう。

石綿(アスベスト)取扱作業従事者の資格取得はオンライン受講がおすすめ

石綿(アスベスト)取扱作業従事者は、命に係わる非常に危険な作業ですので専門性が確立されている仕事です。

しかし、資格の入手難易度は決して高いとは言えず、講習だけで誰でも取ることが可能です。

石綿(アスベスト)取扱作業従事者の特別教育は、全国各地で講習会が開催されています。

しかし、講習会で取得することがスケジュール的に難しい場合は、オンラインの講座でも資格を取得できます。

例えば、通信教育SATのオンライン講座の場合は既に収録された動画を視聴して学習を進めます。HPに無料で資料できるサンプル動画も掲載してあるので、まずはそちらを視聴されても良いでしょう。

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未経験からでも石綿(アスベスト)取扱作業従事者にはなることが可能ですので、専門性を確立させて仕事をしたいという方は特別教育の受講をおすすめします。

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