土木施工管理技士は1級と2級に別れており、試験に合格することで資格を得ることができます。第一次検定と第二次検定の2つの試験があるため、それぞれの対策も必要です。
では、土木施工管理技士の試験対策はどのような参考書を用いればいいんでしょうか。さまざまな勉強方法とそれぞれのメリットとデメリットも併せて紹介しているので、この記事で参考にしてみてください。
目次
土木施工管理技士のおすすめ参考書
まずは土木施工管理技士の勉強を進めるのにおすすめの参考書を紹介していきます。
土木施工管理技士 過去問コンプリート
誠文堂新光社が出版している土木施工管理技士の第一次検定と第二次検定の過去問題集です。1級は8年分、2級は11回分の最新の過去問題を収録しています。
問題文にある選択肢ごとに詳細な解説がついていますので、正答だけではなく、間違った選択肢についてもなぜその選択肢が違うのかが明確になります。
プロが教える 土木施工管理士シリーズ
2級一次、二次、1級一次、二次それぞれが別れて出版されている弘文社のテキストです。試験に出題される重要なポイントをまとめた合格ノートというのがページ内にまとめられているのが特徴です。
また第二次検定で実施される施工経験記述では、「土工事」「コンクリート工事」「舗装工事」に焦点をあてて解説されています。
土木施工管理技術検定試験の勉強方法
ここでは土木施工管理技士のさまざまな勉強方法を紹介し、それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。
参考書で独学をする
参考書で独学をするメリット
参考書で独学すれば、自分のペースで勉強できます。土木施工管理技士試験にチャレンジする方のほとんどが、仕事をしながら受験勉強を行うことでしょう。
仕事の状況によって、勉強できる時間がまちまちになる方は、参考書で独学したほうが効率が良いケースもあります。
また、参考書は1冊当たり2,000円〜3,000円前後なので、お金を節約しながら勉強したい方にも、メリットが大きいです。
参考書で独学をするデメリット
参考書での独学は、理解できない内容の解決が難しいのが最大のデメリットです。
先ほども紹介した参考書もそうですが、現在の参考書はとても理解しやすいように作られています。しかし、それでもどうしても分からないところが出てくることもあるでしょう。
そのとき、誰にも相談できないと分からないところが分からないままで放置され、そのまま試験に臨むことになります。分からないことが多くなれば、合格が危うくなります。
専門学校に通う
専門学校に通うメリット
専門学校では、経験豊富な講師が最新の試験内容に基づいた授業を行ってくれます。
分からないことがあればすぐに質問もできるので、理解も深まりやすいでしょう。また、専門学校によっては、模擬試験もやってくれるので試験に慣れることもできます。サポートも手厚いので、合格率もアップしやすいでしょう。
専門学校に通うデメリット
専門学校は、授業時間がしっかりと決まっています。仕事の終了時間がまちまちの場合、通うのが難しい方もいるでしょう。
また、土木施工管理技士の試験対策を行ってくれる専門学校は数が限られています。住んでいる地域によっては、通える専門学校がないこともあります。
このほか、受講費が高めで経済的な負担が大きいのもデメリットです。
通信教材で勉強をする
通信教材で勉強をするメリット
通信教材とは、自宅に教材が送られてくるのでそれを使って勉強をする方法です。
近年は、DVDや動画サイトを利用して専門学校の講義のような教材を作っている所もあります。また、記述式の解答を送れば添削してくれたり、分からないことをメールや封書で郵送すると回答してくれるサービスもついていたりすします。
例えば、SATの通信講座の場合は講義動画とテキストの2つを用いて勉強を進めていく形式になります。
講義動画はEラーニングコースであれば、オンラインでも視聴可能です。通勤中の電車の中や、休憩時間といった隙間時間にスマートフォンで勉強を進めるといったことも可能です。
そしてSATでは第二次試験の経験記述問題の添削や、分からない箇所をスマホで撮影して質問できるサービスも行っています。
つまり、通信講座は参考書による独学と専門学校に通って勉強する方法のいいとこ取りとも言えるでしょう。専門学校並にレベルの高い教材を使って自分のペースで勉強できます。
通信教材で勉強をするデメリット
通信教材は、自宅で自分のペースで勉強しなくてはなりません。そのため、計画性とやる気が大切です。いくら素晴らしい教材があっても、やる気がなければ役に立ちません。自分でしっかりと計画を立てて勉強する習慣をつけることが大切です。
なおSATの場合は、先ほど紹介した質問サービスで、問題の分からない箇所以外にも勉強の進め方そのものについての疑問や質問を受け付けているので、サポート体制も万全に整えられています。
令和6年度から土木施工管理技術検定の受験資格が変更された
土木施工管理技術検定を受験するためには、一定の受験資格を満たす必要があり、第一次検定と第二次検定のそれぞれで定められており、1級と2級でも違いがあります。
この受験資格が令和6年度から改正されました。下記をご覧ください。
土木施工管理技士 第一次検定 受験資格 | |
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1級 | 19歳以上(試験実施年度末) |
2級 | 17歳以上(試験実施年度末) |
土木施工管理技士 第二次検定 受験資格 | |
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1級 | <1級第一次検定合格後の場合> ・特定実務経験を含む実務経験3年以上 ・監理技術補佐の実務経験1年以上 ・その他実務経験5年以上 <2級第二次検定合格後の場合> ・実務経験5年以上 ・特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上 (いずれも1級一次合格者に限る) |
2級 | 2級第一次検定合格後、実務経験3年以上 1級第一次検定合格後、実務経験1年以上 |
新しい受験資格では、第一次検定では1級と2級ともに年齢制限のみの受験資格となりました。これまでは2級の一次は年齢制限のみでしたが、1級の一次は実務経験が必要でした。19歳で受験ができるために、学生の方の受験者の増加が予想されます。
一方、第二次検定に関しては実務経験が必要ですます。ただし、以前までにあった学歴別に年数が分けられたいた実務経験の要項は廃止され、新たに第一次検定(1級二次の場合は2級二次も該当)の合格後からの実務経験年数が必要になっています。
土木施工管理技術検定合格に向けた具体的な勉強スケジュールの立て方
それでは、土木施工管理技士の学習スケジュールについても確認しておきましょう。
基礎の用語と出題傾向の理解
どのような学習であっても基礎の用語は、最初に学習することになります。問題を解くために必要な知識を付けつつ、出題傾向を分析していきましょう。
得意な分野と不得意な分野を理解する
学習を進めるうえで得意・不得意な分野は人によって様々です。そのため、得意分野と不得意な分野を自分で理解して学習を進める必要があります。
場合によっては、不得意な分野を重点的に学習しなければならないため、自分の学習レベルを把握しながら土木施工管理技士の問題を解いていきましょう。
過去問と実地対策問題を徹底して解く
どのような学習方法でも過去問と第二次検定の対策は、土木施工管理技士に合格するためには必要な対策だといえます。理由としては、出題傾向に若干の違いがあるものの、過去問から大きく変化することは殆どないためです。
実際に、第二次検定に関しては合格するための書き方があるため、その基準を満たさなければなりません。過去問と第二次検定対策はあるt期間を設けて学習することをおすすめします。
合格に向けて勉強する際の注意点はなに?
では最後に合格に向けての勉強での注意点について詳しく解説していきます。
自分の進捗度を理解する
学習を進めていくうちに大切なのが、自分が今どれくらいの知識を持っているかということを理解しておくことです。
暗記のみでは対応できない
土木施工管理技士は基礎知識のみでは対応できない問題が多く、テキストや過去問などで適切な考え方を学習する必要があります。そのため、実務経験と基礎的な用語のみでは合格は非常に難しいでしょう。
正誤率が60%を超えなければ合格できない(苦手分野に取り組む必要がある)
土木施工管理技士の試験は、全体の正誤率ではなく、受験した分野すべてで60%以上の正誤率を超えなければ合格とはなりません(年度によって多少異なる場合もあります)。そのため、苦手分野であっても学習を重ねる必要があります。
勉強を始めた最初の段階で、苦手科目にどれくらいの時間を掛ける必要があるかをきちんと見積もって計画を立てましょう。
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土木施工管理技士の参考書の選び方と勉強方法をおさらい
土木施工管理技士のおすすめの参考書は?
土木施工管理技士の参考書は書店や大手通販サイト等でさまざまな種類が売られています。過去問を解説したものが多いですが、正答に対して「なぜそうなのか」がしっかりと記載されているものを選びましょう。選択肢を選ぶ問題でも、間違った選択肢がなぜ間違っているかの解説があるとなお良いです。
土木施工管理技士になるための勉強の注意点は?
土木施工管理技士は、第一次検定より第二次検定の方が記述試験で難易度が高めです。実際、第一次検定は突破できても第二次検定で躓く方も多いです。
過去問を繰り返し解くなど、対策をしっかりとたてることが大切です。第一次検定を受かったからといって安心しないようにしましょう。
土木施工管理技術検定試験のオススメの勉強方法は?
土木施工管理技士の試験に挑戦する方のほとんどが、勉強と仕事を両立する必要があります。
そのため、効率よい勉強方法が必要です。独学や専門学校へ通学する方法もありますが、質の高い教材を使って自分のペースで勉強したいなら、通信教材がおすすめです。分からないところもすぐに質問できます。