自己紹介
まずは私S.Yの自己紹介をさせていただきます。
私は1993年に東京大学医学系研究科で医学博士号を取得しました。その後、公的研究機関や大手製薬企業などで、主に創薬研究と臨床研究を対象に30年以上の経験を積んでまいりました。
この間、私はデータサイエンスの専門家として、さまざまな研究プロジェクトや社員教育にも取り組んできました。
並行して自身の研究も行い、特に非線形モデルを用いた薬物の用量反応関係の評価に関する研究は、日本薬事連盟のワーキンググループで発表し多くの方々に注目されました。
海外での研究活動と成果
2007年から2008年にかけて、外資系大手製薬会社で、新薬候補化合物の薬物動態を予測する研究に従事しました。この研究では、ランダムフォレスト法をはじめとする機械学習技術を駆使し、高い予測精度を達成しました。
特に、これらの手法が新薬開発の初期段階において重要な役割を果たす可能性を示した点が評価されました。この成果により、私は国際薬物動態予測学会(ADMET Meeting, SMI Conference, London)での招待講演の機会をいただき、さらに座長として学会運営にも関与しました。
この経験は、私にとって大きな学びであり、国内外の研究者との貴重な交流の場でもありました。
帰国後の活動と教育への転換
日本に帰国した後、2015年に私は会社を起業いたしました。この会社では、初心者向けに統計学の教育や啓蒙活動を行っています。
私の教育理念は、数式を並べる理論的な統計学ではなく、具体的な事例を用いてわかりやすく説明することです。たとえば、医療現場でよくある課題や、日常生活で出会うデータを題材にして、統計学の基本的な考え方を伝えるよう心がけています。
これまでに、基礎統計学、多変量解析、機械学習、実験計画法、品質管理、サンプルサイズの設計、アンケート調査、システマティックレビューなど、幅広いテーマで講演会を実施してきました。これらの講演会では、専門知識を持たない方にも楽しみながら学んでいただけるよう、図解や実例を豊富に用いています。
また、講演後の質疑応答では、参加者からの具体的な課題や疑問にお答えすることで、統計学の実用性を実感していただけるよう努めています。
論文と著書
これまでに、私は40報以上の論文を発表してきました。これらの論文では、医療統計や創薬研究における新しい手法の提案や、実際のデータを用いた分析事例を紹介しています。
また、2冊の著書を出版しており、多くの方々にご活用いただいております。
Web媒体での情報発信
私はWeb媒体での情報発信にも力を入れております。
現在、運営しているWebサイトでは、約1500本の記事を公開しています。これらの記事は、統計学、多変量解析、Python、医療統計などを中心としたテーマを扱い、初心者から上級者まで幅広い層の読者に向けた内容となっています。
また、自身のYouTubeチャンネルでは、統計学、データサイエンスやAIの活用法に関する動画を約1500本配信しています。これらの動画は、視覚的にわかりやすく、短時間で必要な知識を習得できるよう設計されています。
多くの視聴者から、「仕事や研究に役立った」「統計学が初めて楽しいと感じた」という声をいただいており、大変励みになっています。
最近の取り組み:生成AIの活用
近年では、生成AIの可能性にも注目しています。特に、ChatGPTなどの生成AIが統計解析、多変量解析、実験計画法、アンケート調査分析において有用であることを発見し、これらをテーマとした講演会を全国で開催しています。
生成AIは、初心者でも簡単に複雑な解析を実施できる可能性を秘めています。たとえば、ChatGPTを利用することで、データ分析の手順や結果の解釈が格段に容易になります。この技術の普及により、多くの研究者や医療従事者が、データ活用の新しい可能性を発見しています。
私の講演では、生成AIを使った具体的な事例を紹介し、参加者が実際に試してみるワークショップも行っています。
また、生成AIの限界やリスクについても正直に説明し、適切な使い方を提案しています。これにより、生成AIを効果的に活用するスキルを身につけていただけるよう支援しています。
おわりに:SAT PROにお問い合わせください
私の目標は、データサイエンスや統計学を通じて、多くの方々の課題解決に貢献することです。これからも、新しい技術や知識を積極的に取り入れながら、教育・啓蒙活動を続けてまいります。
もし私に講演やコンサルティング等をご希望される方がおられましたら、SAT PROよりお問い合わせください。どうぞよろしくお願いいたします。