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固有技術をもとに管理技術をコンサルします!|M.S氏

129人の方が、この記事を参考にしています。

M.Sと申します。私の特徴は、ものづくり、とくに半導体の設計、生産技術といった固有技術に長年携わってきたことです。

それに加えて、品質管理手法(ここでは実験計画法や信頼性技術、品質工学を含みます)の多くをその場で実践・活用し、役立ててきたことです。

専門領域は固有技術と管理技術の双方があって、なかなか一言では言えません。

さらに、半導体は総合技術といわれておりますように、化学や物理、電気、機械、材料技術、洗浄、といっぱいあります。品質管理手法も幅広く、一杯あります。

最近は、多変量解析や品質工学のT法、MT法をつかっての技術指導にも力を入れています。

しかし、難しい内容ばかりでの指導ではコンサルや顧問は勤まりません。セミナー講師に至っても同じです。

上記の経歴では固有技術と管理技術に焦点をあてて書きましたが、会社組織の中では、管理職も経験し、人材育成の大切さも身に染みて理解しております。

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「わかりやすく教える」ことの大切さを肝に銘じ、実践できない話では何も始まらない、と肝に銘じて、指導や相談の依頼業務にあたることを最優先したいと思っております。

 

M.S氏はSAT PROの登録専門家であり、企業研修やセミナー講師としてご活躍されています。

M.S氏のプロフィールを詳しく知りたい方はこちらからアクセスください。

ものづくりは、総合技術

専門家という言葉と一見混同しやすいですが、「専門バカ」では何も務まりません。

例えば、私の最近のコンサル業のうち、風変わりなところでは「水産養殖」データの解析をしています。養殖の難しいところは、生命体を生産対象にしていることです。

ここでは例として、みなさんが金魚を飼っているとして水産養殖のデータ解析の手法を解説します。

モノづくりの信頼性工学

もし金魚が死んでしまったときに、その原因や対策は大事です。

しかしそのまえに、そもそもその金魚は寿命で死んだのか(天寿を全うしたのか?)、突然の死(原因はよくわからない)なのか、病気あるいは毒性物質によって本来の寿命を全うできなかったのか?といったことが重要になります。

やみくもに、水質を調べても混乱するだけです。天寿を全うしたならば、水換えや薬剤投入は必要ありません。又、ろ過器の掃除も不要です。

何かの病気なのか?目に見える病気、たとえば白点業やエラ病ならわかりますが、外観ではわからない時には大変です。毒性物質(餌の残りなどは容易に、アンモニアになります)の影響なのかもしれません。

こういうときには、実はモノづくりの信頼性工学が役に立つのです。ワイブル解析という手法で、ワイブル確率紙(エクセルでも可能)をつかえば、時間経過と死亡数から、突然死だったのか、しかるべき病気(毒にやられることも含めて)だったのか、天寿だったのかがわかるのです。

「固有技術」との因果関係

次に、原因と結果については、単純にわからないこともあるのです。

原因を横軸に、結果を縦軸にとった散布図をよく書きますが、たとえば、pH(水素イオン濃度)と金魚の成長(重量でもよい)を回帰分析したとします。

その関係が、成長=ー2.5pHになったとします。pHがコントロールされている変数であれば、成長を挙げるには、pHを落とすことになります。

実は、これは間違っています。 成長が上昇していくと水質が酸化しやすく、そのためにpHが低下しているにすぎないのです。よって、pH低下を食い止めないと金魚は死にます。

何が原因で何が結果かというのは、固有技術との因果関係をよく知っていないと間違えます。又、原因系が多数ある場合は、結果系との関連をみるために、多変量解析を使います。ただし、時間変化があるときには、時間も原因系に取り込んで、互いの相関を考えないといけません。

管理技術や固有技術は両方大切

このように、管理技術と固有技術は助け合うものではなくて、双方が強くなければいけないのです。

管理技術と固有技術はクルマの両輪にたとえられますが、非常にいい例えです。クルマの両輪のどちらかが、パンクしたらどちらかで走れるでしょうか?無理です。両輪とも大切なわけです。

たんに、管理技術や固有技術のどちらかを優先させて進めるというのは、お勧めできません。

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SAT PROでコンサルやアドバイスを求められた時には、必ず、その固有技術を教えていただいてから管理技術との適切なドッキング、マッチングを進めていくことを念頭に入れた重点活動とさせていただきます。

経歴・資格と現在の活動について

経歴
1977年   大学卒業、同年通信・半導体メーカー入社
1977年~  パワー半導体の生産技術信頼性技術や品質工学適用
1990年~  光通信用半導体設計・生産技術へSQCや品質工学の適用と指導
1997年~  超高周波デバイス開発設計、回路設計と品質工学指導
2000年~  化学素材会社出向にて化合物材料のVE品質管理・品質工学指導
2002年~  復帰後関連会社含む会社全体への開発・設計・生産技術と統計的手法指導
2005年~  半導体生産技術指導と社内外でのSQCや品質工学指導。
2010年   技術士(経営工学部門:数理・情報)合格・登録
2011年   技術士(総監部門)合格・登録 日本技術士会正会員
2011年   退職後、M
技術士事務所設立。

資格
技術士(経営工学、総監)、QC検定1級、第1種衛生管理者危険物取扱者

現在
通信、OA、医療機器等々の品質工学・SQC関連の顧問、コンサルタント、技術士受験セミナー講師に従事。

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