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技術士試験の難易度は高い?受からないと悩む方に勉強のコツや方法を解説

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技術士資格取得を目指している方にとって、難易度がどのくらいなのかは気になるところでしょう。

技術士は一次試験と二次試験がありどちらも合格することで技術士を名乗ることができますので、それぞれの傾向を理解しておく必要があります。

今回は、技術士試験はどのくらい難しいのかを解説していきます。さらに、資格を取るとどのような良いことがあるのか、勉強の進め方、試験に受かるための対策法、といったこともお伝えしていきます。

技術士試験の難易度

技術系資格の中でも最高峰といわれる技術士ですが、技術士試験の難易度について、合格率から考察していきます。

一次試験の合格率

技術士の一次試験の合格率は年度によってばらつきがあり、おおよその合格率は30%から50%程度と考えておいてください。

令和5年度(2023年度)の技術士一次試験の合格率(全部門合計)は、39.7%でした。

しかし、後述する二次試験の方が低い合格率で、一次試験の難易度は二次試験ほどではないといえるでしょう。

二次試験の合格率

技術士の第二次試験の合格率は、第一次試験とは違っておおむね毎年同程度です。

具体的な合格率は、約10%です。第二次試験の受験者は、第一次試験に合格している、もしくは指定された教育課程を修了し、なおかつ実務経験を一定年数積んでいる人たちです。

令和5年度(2023年度)の技術士二次試験の合格率(全部門合計)は、11.8%でした。

そして、当然に第二次試験に備えて勉強したうえで受験しています。それにも関わらず上記の合格率なので、技術士試験の難易度が相当に高いことがわかるかと思います。これが技術系資格の中で最難関クラスといわれる理由の一つです。

技術士試験は難易度が高く、受からない?合格のコツを紹介

技術士は、テクノロジー産業のスペシャリストとして認められる資格です。

試験の合格率も決して高くないことから、難易度の高い試験といえます。それゆえに、「技術士試験に受かる気がしない……」と不安になるかもしれません。実際、技術士試験に合格するまでに何年も挑戦する方がいます。

ただし、技術士試験はポイントを押さえて対策すれば、一発合格できる資格です。

技術士試験に合格するポイントは、「過去問を分析して出題の意図を理解する」、そして「アウトプットを重視する」という2点です。

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つまり、試験対策には「ベクトルが大事」なのです。正しい方法で、必要な量のトレーニングをしてください。

まず、過去問を分析しましょう。そこで技術士試験が、受験者のどのようなスキルを試したいかを知りましょう。

数年分の問題文を読み込み、頻出するテーマをピックアップしてまとめると、次の試験で出題されるテーマの予測を立てることも可能です。第一次試験対策としても、第二次試験対策としても、この過去問分析は有効な方法なのです。

そして、インプットばかりではなく、アウトプットを重視することが大事です。第二次試験では論文があるため、知識を詰め込み、それをそのまま書くだけでは合格することはできません。

論理的でわかりやすい文章を書くには練習が不可欠です。勉強や暗記だけでは論文は書けないため、インプット30%、アウトプット70%程度の比率で記述式のトレーニングをすることが合格への近道です。

論文対策は最初から完璧を目指すのではなく、とにかく書いてみて、添削を受けて改善を繰り返すことが重要と覚えておきましょう。

技術士はテクノロジー産業のスペシャリスト

技術士は各分野のテクノロジー産業のスペシャリストです。詳しくは後述しますが、技術士とひとことでいってもそのなかで部門が分かれています。いずれの部門でも技術士は技術系で最高峰の資格といえます。

技術士とは

技術士は、テクノロジー関連の産業分野において、深い専門的学識や技術を有していることの証明になります。また、技術士は専門科目が細かく分かれています。

具体的には、建設部門や上下水道部門など、21種類の部門に分かれています。すべての部門の試験を受けるのではなく、部門ごとに受験します。

具体的な部門を挙げると以下のとおりです。

技術士の部門
01機械02船舶・海洋03航空・宇宙
04電気電子05化学06繊維
07金属08資源工学09建設
10上下水道11衛生工学12農業
13森林14水産15経営工学
16情報工学17応用理学18生物工学
19環境20原子力・放射線21総合技術監理

このように分野の幅が広く、各分野のスペシャリストがそれぞれの部門を受験します。

技術士の資格を取るメリット

技術士の資格を取得することで、自分の市場価値が上がる、出世できる、資格手当が出るなどのメリットがあります。技術士資格を取得すれば難関の国家資格保有者になるため、社内外での評価は上がるでしょう。

また、特に事業をされている場合は個人だけでなく法人としての評価アップにもつながります。法人の評価が上がれば仕事の受注が増えるため、結果的にはその技術士資格を有している個人はより重宝されることになります。

技術士試験の対策をする上で、問題解決等のスキルが格段に上がることがメリットです。そのため、仕事だけでなく、日常生活のあらゆる局面で役立たせることができる資格といえます。

技術士になる方法

技術士になる手順について、詳しく見ていきましょう。

技術士になるまでの道のり

① 一次試験合格 or 指定された教育課程修了
② 実務経験
③ 二次試験合格

まず、一次試験に合格するか、指定された教育課程を修了する必要があります。なお、一次試験の受験資格は特にありません。年齢、学歴、国籍、業務経歴などの制限はないので、誰でも受験可能です。

指定された教育課程については分野によって異なります。対象の教育課程と免除される部門については、文部科学省のHPよりご確認ください。

実務経験に関しては4年、もしくは7年です。詳細は試験実施団体である日本技術士会のHPには下記のように掲載されていますので参考にしてください。

技術士 二次試験受験資格 実務経験について

  1. 技術士補として、技術士の指導の下で、4年(総合技術監理部門は7年)を超える実務経験。
     ※ 技術士補登録後の期間に限る。
  2. 職務上の監督者の指導の下で、4年(総合技術監理部門は7年)を超える実務経験。
     ※ 技術士第一次試験合格後の期間、指定された教育課程修了後の期間に限る。
  3. 指導者や監督者の有無・要件を問わず、7年(総合技術監理部門は10年)を超える期間の実務経験。

上記の実務経験いずれかを経て、二次試験の受験が可能です。二次試験には筆記試験と口頭試験があります。筆記試験を合格すると口頭試験が受験できます。

筆記試験は論文試験となっています。口頭試験は面接のような試験形式です。口頭試験では今までに行った業務についてや、マネージメント力なども問われます。

なお、総合技術監理部門のみ試験内容が少し違います。総合技術監理部門は難易度の高い技術士の中でも最上位の資格になります。

技術士試験の勉強方法

技術士試験の勉強には、テキストを用いての「独学」や、予備校に通ったり、通信講座を受講したりする「講座利用」の選択肢があります。

独学で対策する

第一次試験、第二次試験ともに独学で取り組む場合、過去問分析がとくに重要です。先に過去問題を見て、重点的に取り組むべき苦手分野を見極めます。過去問題を見て苦手な分野を見極めたら、そこを重点的にテキストで読み込むとよいでしょう。

中心は過去問題、補助的にテキストで勉強を進めるイメージです。そして、第二次試験はさらに論文試験と口頭試験の対策も必要になります。まず、論文対策としては、過去問題に加えて関係省庁の白書をチェックして、我が国の近年の課題や取組みを把握しましょう。

また、論文も口頭試験も模擬試験を受けることをおすすめします。予備校によっては模擬試験はインターネットで申し込みをして受けることもが可能です。

ただし、技術士試験は、高等の応用能力を有する技術者を認定する試験です。可能であれば独学は避け、予備校や通信講座を利用して正しい勉強法を身につけましょう。

予備校に通えないは通信講座を受ける

予備校に通えない方は、通信講座を受けるのも一つの選択肢です。通信講座はあらかじめ用意されている動画をいつでも好きなタイミングで視聴できるので、効率的に勉強を進められます。

また、教材などもすべて用意されるので、あれこれ試行錯誤する手間が省けるのも大きなメリットです。さらに、口頭試験の添削など自分だけでは難しいことも講師がサポートしてくれるので、最短ルートで合格を目指せるでしょう。

難易度が高い技術士試験を攻略しよう

技術士試験は難易度の高い資格試験ですが、その分、取得価値も大きいです。資格を取得すれば、その分野のスペシャリストとして重宝されるでしょう。

技術士試験はたしかに難しい試験ですが、勉強のやり方を工夫することで合格の可能性はアップします。特に、論文対策はアウトプットを重視してコツコツと練習することで、着実に合格レベルに近づけるでしょう。

そして論文は具体的な解答がないため、誰かに添削してもらうことがとても大切になります。通信講座であれば論文の添削サービスがあるので、積極的に利用していきましょう。

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